やはり問題はサバである
ニュースサイトを斜め読みしていて、コーヒーを吹き出した。
そのときのリアクションが、こうだ。
「いくらなんだって、サバを配ることはないでしょう」
おそらく生涯で2度と口にすることはないであろう迷文句である。はたから聞いていても一体何のことやらわからないと思う。しかし、その記事にはたしかに「警察がドライバーにサバを配った」と書かれていたのだ。
ここまで言ってもまだ理解するのは難しいだろう。それも無理はない。なにしろ文章を打ち込んでいる私でさえ、油断すると意味を見失いそうになるのだ。難解な状況と言わざるを得ない。
だって、警察がサバを配っているのである。ドライバーに。
警察とドライバーは道路交通法で結びついているから関係性は明白だ。とすると、やはり問題はサバである。「取り締まる者」と「遵守する者」この2者の間になぜ「サバ」が割って入らなければならなかったのか。ここが問題の焦点である。
だいたい交通の安全を守るうえで、いったいサバがどんな役に立つというのだろう。違反者を取り締まることはおろか、サバが車両や白バイを運転できるわけではないし、単独で横断歩道を渡ることさえ困難だろう。どう考えても「サバ」と「道路交通」のあいだに関係性を見出せない。
それでも、サバは配られたのである。何故か。
その問いの答えは思いもよらないものであった。
「飲酒運転するな、裁(サバ)かれる」
交通安全のキャンペーンの一環だったのだ。こんな駄洒落を思いついたとしても、実際に配ろうと誰が考えるのだろうか。市民の笑いと安全のために、その行動力を発揮した博多港警察署の方々に心から拍手を送りたい。
記事のURLを貼り付けておくので、気になった方はぜひ一読してみてほしい。念の為、コーヒーは用意しないことをおすすめしておきます。
きょうもお読みいただきまして、
ありがとうございます。
それでは、また明日。