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「ハツのさっと煮」と「付喪神(つくもがみ)」
吉兆。朝シャンから上がり、
元気よくパンツを引き上げたところ
「びりり」とパンツが破けました。
ユニクロで出会ってから今日まで
実に長いあいだ任務をまっとうしてくれた。
ありがとう、パンツ。
大むかしから日本では長い間大事に使われてきた「もの」には魂が宿り、付喪神となり意思を持つようになると言われてきました。
ものに対して感謝の気持ちを抱くのも、そんな言い伝えが何となく身に染み込んでいるからなのでしょうか。
ものを最後まで使うのって気持ちが良いですね。
さて、与太もほどほどに料理の話をしましょう。
僕の母は夕食によくレバニラ炒めをこしらえてくれたのですが、そこには3〜4個の「ハツ」が入っていました。
(スーパーに並ぶ鶏レバーのパックにはなぜかハツが忍び込んでいる。)
これが兄弟で取り合いになるのです。
兄「あ、まて!ひとり一個って言ったろう!」
弟「とってないよう!うそ言わないで!」
兄「うそなもんか!やるってのか!」
弟「おうよ、表に出ろい!」
兄弟「心臓を捧げよッ!(ハツをよこせ)」
とまあ、こんな塩梅でして。
それだけに、僕はいまでもハツだけが詰まったパックをスーパーで手に入れるとホクホクした気分になるのです。(しかも比較的リーズナブル!)
ということで最近のマイブームな食べ方をご紹介。
①ハツを50℃のお湯で洗い水気を切る。
(酸化物取れて、きれいな味に。)
②ハツを開いて血の塊などとりのぞく。
③水、たっぷりのお酒、塩、にんにく一片を半分に切ったものを鍋で沸かせる。
④さっと煮る。(茹ですぎるとかたくなるのでプリプリの具合をねらって。)
⑤刻んだネギと、たっぷりのおろししょうがを乗せてしょうゆをたらす。
完成!
これがビールも日本酒も好相性!
ついつい、ほおが緩む絶品おつまみ。
お見かけの際は、ぜひお試しください。
それでは、また明日。