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「最高の仕事」を考える。自分がしたい仕事をするのが一番幸せか?

若い人ほど、「自分のやりたい仕事をしたい」と言います。

会社を辞めた人のいう理由で「自分のしたい仕事をさせて
もらえなかったので、会社を辞めます」とよく聞きます。

前に中途入社の面接をした人も、「したい仕事をさせてもらえなかった
ので転職しました」と、当たり前のように言いました。

それはそれで、マズローがいうところの「自己実現」ということも
あるでしょうし、深い専門性を持っている人が独自の研究や仕事を
するのも、もちろん理解できます。

ただ、大学を出てせいぜい2年か3年くらいの人が、
「自分の仕事はそれしかない」と思い込むのは、いささか早過ぎは
しないかとも思います。

なぜそんなことを思うかというと、最近ある人が言ったことを思いだし
ました。

「自分のしたい仕事をするのもいいが、この仕事をあなたにやって
もらいたい。あなたと一緒に仕事がしたい、と請われてする仕事が、
最高の仕事なんではないか」と。

「この仕事」は、あなたにとって初めての仕事かもしれません。
でも相手はあなたが恐らく間違いなくできると思っているからこそ、
頼んでくるのでしょう。

さらに、あなたという人間性や人格も認めてくれた上でのことかもしれません。

「この仕事をあなたにやってもらいたい、あなたと一緒に仕事がしたい」と言われるのは、最高のことだと思いませんか?

そう言われる時まで、「与えられた場で精一杯咲く」ということでも、
いいのではないかと思います。

それまでは、仕事を覚え、仕事の技(専門性)を磨いたり、ネットワーク
を広げたりすればいいのです。

東急・阪急百貨店の創始者である小林一三氏が、その昔言いました。
「下足番になったからといってすねてはいけない。なったからには
日本一の下足番になれ。そうしたら誰もお前を放っておかない」

いいえて名言です。

与えられた場でプロになる。もう周りが黙っていなくなります。

「こんなのは私の仕事ではありませんと」何度、社内で聞いたか
わかりません。失礼ながら、女性に多い言葉です。
そんな人に限って、他の人から信用がなかったり、仕事のプロで
なかったりします。

一方、自分の部下にはこう言いました。

「やりたいことをやりたければ、偉くなれ!」
これは私の信念だったのですが、文字通り私の部下たちは
巣立った先で偉くなり、自分の思うように働いています。

さぁ、あなたはどう生きますか?

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