「ドタキャン」について考える

よくある話題ですが、ドタキャンについてあらためて考えてみます。

ドタキャンは、いうまでもなく何かのイベントにたいし、一度は参加ないしは出席の意思表示をしたにもかかわらず、その後になって「直前に」
キャンセルをするということです。

最近、私はまたそういう事例に遭遇しました。ある女性が友人の結婚披露宴を前日にキャンセルしたのです。

これは、企画をする側に立った場合は結構深刻な状況になります。
・穴埋め（代替え）をどうするか
・キャンセルした人の費用をどう負担してもらうか
・本人にどう連絡するか
など、手間がかかりますし、かなりの気も使います。

ドタキャンの理由としては、
（１）体調が悪くなった。いわゆる風邪や下痢などの体調不良。
　　　女性特有の体調不良も含まれます。
（２）他の用事が入り参加できなくなった。
（３）なんとなく気が向かなくなった。
（４）日時を間違えていて、結果としてドタキャンになった。

（１）の場合は、健康上の体調不良であるなら仕方がないところですが、
出来るだけ早く企画する側の人に連絡してあげるのが礼儀でしょう。
しかも、穴埋めをどうしようかの相談まですれば、相手もそれほど気を
悪くしないのではないかと思います。

（２）の場合は、私としては一番厄介なものに感じます。
つまり最初に約束したことよりも、後になって入った予定の方が重要と
いうことです。
企画したイベントの重要さにもよるのはもちろんの事ですが、これはドタキャンされた側の人にとっては「軽く見られた」と思い、非常に気分を
害するところです。

簡単に言えば失礼にあたるということになるでしょう。
間違えても「他に予定が入ってちゃって」と言っては絶対にいけません。
これはほんとうに相手に失礼。「こっちの予定より、そちらの用事の方が大事なのね！」ととられてしまいます。

（３）の場合は、まぁこれも率直な感情でしょうが、やはり相手には失礼にあたります。この何となく気が向かなくなった理由としては、寝坊して
お化粧が間に合わなかったり（女性の場合）、着ていくものの準備が間に合わない、電車に間に合わないなど、時間の管理が出来ていないというこで、まさに甘えとしか考えられません。

もし外食などでレストランの予約が厳しいところでは、連絡したり人数合わせなどの再調整が必要となり企画した側（幹事役）は大変面倒な局面を迎える事になります。こういう人は企画してくれている人の気持ちを理解していない人です。

（４）の場合は、ある程度「しようがないなぁ」と思われますが、なんどもやらかしたら、「時間にだらしない人」とレッテルを貼られるでしょう。
また、2度とお誘いが来なくなるかもしれません。

私が今まで見聞きした中で1番閉口してしまったのは、結婚式の披露宴の
当日の朝のドタキャンです。理由は体調不良との事でしたが、幹事さんは
ものすごく困ったものと思います。

席順表なんてとうに印刷されているし、代役をどうするか、代役が立たなかったら空席になり、周りからもどうしたのかと心配の声が上がるのは当然
です。

ちなみに、それは女性でまわりからは「ドタキャン女王」と呼ばれていて、お誘いに対しては軽く受けてくれる気安さはありますが、その後簡単に
ドタキャンしてくれる有名な人でした。

やはりそういう人はだんだん信用失い、誰からもお誘いを受けなったのは当然のことです。

では、納得のいくドタキャンのしかたは、どうしたら良いでしょうか。
（１）体調が悪い場合は、例えば「熱があって医者に行ったんだけれども、まだ熱が下がらず風邪を移すと悪いので今回は遠慮したい」という言い方が良いと思います。

（２）日時を勘違いした場合は、真剣に謝った後で「代わりの日はどうしたらいいでしょうか？」と前向きに提案するのもいアイディアと思います。

（３）相手にボールを渡す。私の昔の上司は、最初に決めた予定はどんな
予定が後に入っても、変更をしない人でした。
ある時、本当かどうかわ分かりませんが、「歯医者に行って歯を抜いたら血が止まらなくなった。君との約束だし何とか歩いてけるので、お前が来いと言うのならなんとかして行くが、どうするか君の方で決めてくれ」とこちらに、ボールを投げられました。

さすがにそんな風に言われたら、血が出ていても来てくださいとは言えないので、また次回にしましょうとこちらから断りしました。
この場合は、相手がこちらにボールを投げ、結果としてこちらから断ったことになるので、相手の人には負担は感じない、うまい断り方です。

ちょっと、長くなりました。言いたかったのは、ドタキャンするときは「相手の気持ちを考えて」行動に移して欲しいと言う事です。