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学歴と筆記試験の成績は、昇進にどれだけ関係があるか?

今回は、ジャパネットたかたの高田明さんと新将命さん(私の元上司)
との対談書より引用しながら、私の経験談も交えて、入社時の学歴と
筆記試験、面接の成績は、その後の昇進にどれだけ影響があったか
ついて
話したいと思います。
(引用:高田明、新将命共書『任せる力』SB新書)

この本のなかに、こんなくだりがあります。(『まかせる力』より引用)

「新:ジョンソン・エンド・ジョンソンの社長時代のお話をしておきましょう。20数名程度の社員をランダムに抽出して、彼らの入社13年後の姿を調査したことがあります。外資系の企業ということもあり、22、23歳で入社して13年後、つまり30代半ばで部長にまで昇進した者がいます。
一方で平社員のままの人間もいる。この20数名の入社時の成績を緻密に
調べたのです。どういう結果が出たと思いますか?

明確にわかったことがありました。「学歴と筆記試験の成績は、昇進にまったく関係しない」ということです。

高田:まったくですか!とすると、カギになるのは面接試験の結果でしょうか?
新:そうなのです。面接試験の印象や結果を面接官が記録として残しています。その評価が高かった応募者が、軒並み出世し、逆に筆記はめっぽうできるものの面接ではもう一つ、という人間は13年後に出世できていない。これはもう、例外なくはっきりそうでした。」

これは私の経験でもそういう傾向はおおいにありました。
私も過去に数百人の面接をやっています。
会社から依頼された、院卒を含む新卒の面接、中途入社の面接など
様々ですが、その後の様子を人事担当などにも確認すると、やはり
面接時の印象がそのままその後の活躍(出世)にあらわれています。

自分の部署に採用した者の状況を見てみても、活躍して結果を出し、
どんどん出世していくのは面接時に印象の良かった人たちです。

良い印象というのは、まず目が輝いていて情熱を感じる、行動や
言動がテキパキしていて好感が持てる、挨拶もきちんとできている。
面接後の印象が爽やかなどです。人間的にも惹かれるということです。

私のいた外資系3社では、社内では学歴はほとんど話題になりません。
なぜか?共に仕事をすればできる人がどうかなんて、30分も
話せばわかるから、いちいち学歴なんていうフィルターは必要ない
のです。

結果としては、いわゆる中堅の大学出身の人が活躍する確率が
高いようです。今ふうにいうとGMARCH出身の人という感じで
しょうか。
旧帝大卒とか、高偏差値大学出身の人もいますが、何か仕事を
与えるといい仕事をするのですが、いわゆる「指示待ち」なので、
この大変化の時代についていける人は少ないという印象があります。

もちろんこれが100%ではありませんし、あなたの周りでは
そういうことはないかもしれませんし、私の周りの狭い社会での
印象かもしれません。その辺はお断りしておきます。

ちなみに私の最後の職歴である、ドイツB社の日本の社長も
日本人で中堅(より上か?)工業大学出身でした。

私が18年前に中途入社面接で採用した中堅大学文系出身の
50歳の男は、数年前にこのB社のある部門の事業部長に
なっています。客先で外国人含む大きな会議を英語で仕切れる
立派な男になっています。

このジャパネットたかたの高田明さんと新将命さんとの
対談の趣旨は、仕事を任せるか、人をどう見るかということが
話題になっています。

特に、高田明社長がどうして息子に社長業を任すことに
なったかが、焦点になっています。
非常に参考になる本です。




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