Yesを勝ち取る3つのステップ
少し古いですが、コピーライター佐々木圭一氏著の「伝え方が9割」を読みました。
私の実施経験も含め、「Yesを勝ち取るテクニック」について書いてみたいと思います。
佐々木氏の本によりますと、
伝え方のステップは3つあるそうです。
例えば、女性を誘いたい場合に例を挙げていいますと、
Step1 自分の頭の中をそのままコトバにしない
Step1「明日飲みに行かない?」というと、「明日」という自分の
都合が100%になってしまいますので、「新しく恵比寿に開店した美味しい
イタリアンがあるけど一緒にどう?」という言い方にします。そうすると、断るつもりだったとしても、実は彼女が行こうかと思っていた店だったら、「いいわよ」という事になります。
Step2 相手の頭の中を創造する
Step2 「明日飲みに行かない?」と言われたときの彼女の反応を、創造
すべきという事です。
自分が彼女からどう思われているか、「飲み会」よりも、お酒はあまり
飲まないので「ご飯を食べに行かない」と誘った方が良いのか、予め
考えよという事です。
Step3 相手のメリットと一致するお願いをする
Step3 彼女の行きたいお店だったら、利害は一致するわけです。
メリットが一致するわけです。常に何かお願いをする時には相手に
とってメリットとなる事を考え、提案しなければなりません。
この3ステップを考える事によって、Yesを勝ち取れるわけです。
では、【実施編です】
どう誘ったら彼女は来てくれるか? 考えました。
「日本酒を愉しむ会」という催しがあり、4人の枠を確保出来たので、
お酒の好きな女性を誘ってみようという事になりました。
こちらは、私の部下1名(40才)、お客さん1名(50才くらいで、
イケメン)の3人です。
親しいお客さんですが、彼女にとっては初めて会う人です。
しかも彼女だけ独身。他3人は妻帯者。設定としてはまず断わられます。
彼女は、お酒の中でも日本酒はかなり好きなほう(かなり強いらしい)
なので、押せば来てくれるかもという予想はつきましたが、その催しは
何と土曜日の夕方なのです。
普通はいろいろと忙しいだろうし、忙しくなくても週末の夕方に
のこのこ酒を飲みに来てくれる女性は、なかなかいません。
そんな設定ですが、Step3のアプローチをLINEで試みました。
Step1
「新潟の酒蔵主催の日本酒を愉しむ会があるけどいかが?
料理も本格的で、しかも場所は銀座です!」
これで、ぐぐっと来るはずです。
Step2
でもう一押し。彼女は結構日本酒の知識もあると、ある筋から情報を
得ました。
具体的な酒蔵の名前を出したら、彼女は来てくれるか?
「あの八海山の八海酒造だけど、8種類くらいの酒が飲めて、杜氏からの酒造りの説明もあるかもしれませんよ?」(実際は訓練を受けた営業ウーマンでしたが)
Step3
彼女のメリットはと考えてみると、新潟の有名な酒が8種類も飲めて、杜氏とも話しが出来る。料理も美味しそうだし、酒の作り方の話しも聞けて自分の知識も深くなる。
そこまで言えば、絶対にYesというはずだと思いながら、彼女にメールを
送りました。
返事は10分で来ました。「行きます!」の5文字。
まさに、この3ステップを地でいった誘い方でした。お陰で良い酒も飲め、おいしい料理も頂き、楽しい会話も出来てこちらにとっても大メリットが
ありました。
「伝え方」は非常に大切だと言うことが、わかりました。
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