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古本屋店主とタオルオジのミッション開始
閉店間際の古本屋に、その男はやってきた。作業着にタオルを頭に巻いた風貌が、まるで町の大工か何かのようだが、実はイラストレーターだったりする。おずおずと店主に近づきイケメンボイスで「ちょっと相談があるんだけど…」とささやく。
話を聞くと、彼の友人が近所で家の整理をしていたが、どうやら限界に達したらしく、手伝ってほしいという依頼だった。LPやレコード台、それに本がたくさんあるらしい。これは出張買取の依頼だと理解した店主は参考に見せられた写真に目をやる。しかし、そこで思わず「うーん」と唸ってしまう。心の中で「これは厳しいかもしれない」と感じる。
それでも、創業以来何かと店のことを気にかけてくれているこのオジサマ。断るわけにはいかない。こうした「つきあい」のために赤字覚悟で出張買取に向かうことも、古本屋を営む者にとってはよくあること。運動にもなるし、経験値も積める。そんな風に考えつつ、自転車で行くと告げると、彼が一言。「いや、それは無理ですよ!車貸しますよ」
確かに訪問先近所で車を借りたら楽だが、今までにない体験だ。ちょっとワクワクしてくる。まさか違う車を運転するとは。話に乗ってみると、こういうちょっとした「ミラクル」も起こるものだ。日時を調整し、いよいよその友人宅を訪問することになった。
さて、どんな出会いが待っているのだろうか。
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