「バス45駅分の奇跡:台湾の悪魔と最高のおもてなし」
自営業をしていると、まとまった休みがあまり取れません。気づけば11月、そしてインフレ!インフレ!祭りィ!日本のどこに行っても何をしても高い。それなら、ギャップと体験を優先して海外!と言うことで遅い夏休みは2泊3日、深夜発の弾丸台湾です。ビュンビュンと飛行機で3時間半、空港から直結の電車で桃園駅まで5駅。ビビビ!新幹線!はその場でチケットを買うのです。台湾と言ってもいろんな場所がある。まだ行ってない場所、そんなところに駅弁というか謎の寿司を食べながらヒュン!
最初の目的地は、山奥にある緑に囲まれたお寺。まだハイテンションな状態のうちに遠い場所を攻める作戦だ。タクシーで着いた寺院は本当に素晴らしく、巨大な仏像や独特な建築に圧倒‼️
どデカい仏様や独特な模様や華美さに飲み込まれますが私は常にくまなくチェックします。すると、あっ!エレベーターだ!残念。押しても反応しない。複雑な作りの寺には階段や梯子で上部まで行ける事があるのです。
それを見つけてココ登っていいか?とハック気分になるのが好きなんです。建物は親切設計じゃないけどOKな事が多々あり。そんなこんなでウロチョロすると、ウヒョヒョー!髑髏の扉発見‼️何故お寺にすわ、悪魔⁉️私はもう帰れない❓
ちょっと落ち着こうと売店でお茶をする。仏教カバンやマニ車、ストラップをお姉さんが売りながらお茶を配ってる。嫁がまとめ買いしたら謎の今川焼きを頂いたのでモシャモシャしてるがずっと気になっている事がある。
行きのタクシーはUberで呼んだが、その運転手に言われた。「ここは呼んでも来ないよ。帰りどうするんだ。」そう。帰りはUberを呼んでも来ない秘境。一応、歩きとバスで帰るつもりだったがバスで45駅ある。市内に行くだけで2時間、どうしようと悩みながら売店で話をしているとなぜか地元の人たちから「どこの野球チームが好き?」と聞かれる。 何を言ってるのかわからない。なんで急に野球の話なんだろう…でも台湾人が何人も聞いてくる。そう。実はWBCの決勝が日本vs台湾が明日に控えていたのだ。そしていっぱい人が集まり気づけば囲まれている。山奥で日本人が珍しいのだろう。すると英語の話せるお姉さんと日本人と結婚してるお姉さんが手を引かれてやってきた。結局、その場の広場でお茶をしながら日本や宗教について話すが得意げな店主の英語は早々に封じられる事になる
「あなたは日本語で話して!私が伝えるから」
そうね…私のムチャクチャな英語よりお姉さんの日本語から台湾語で伝えた方が断然、精度が高い…グスングスンと思いながら話を続けてると、バスは台湾人もあまり使わないし大変だから車で送ってくれるって!!
うっわー!圧倒的感謝!
旅の醍醐味として苦労するつもりだった帰り道が、一気に楽になりました。
帰りの車内は、日本語、英語、台湾語が飛び交う賑やかな空間。BGMにはなぜか「千の風になって」や「鉄腕アトム」が流れて嬉しくもどこにいるかわからなくなる不思議な体験となりました。
そして途中でタピオカをご馳走になり、さらに市内の別の寺院まで案内してもらうという親切ぶり。八卦や祈祷の作法まで丁寧に教えてくれました。 英語が話せて宗教に詳しい方なので、「NO.7、NO.8」と伝えてそれが道教の白黒無常、七爺(ちぃいぇ)八爺(ぱぁいぇ)とわかり、地獄の獄卒について話せたのが個人的ハイライト。ふと、会った人に何を話題に選ぶか、知識も大事ですが日頃の疑問を現地人に解説してもらうのは頭の霧が晴れるようで爽快そのものでした。
短い時間ながら、別れが惜しくなるほどの交流でした。感謝の気持ちを伝えたくて、自分の街のロゴ入り缶バッジをプレゼント。嫁が書いた事も併せて紹介。東京は知ってたがもちろん「都立家政」という地名は知らない。でもローカルな場所でローカルな私たちが繋がった瞬間はとても嬉しいものでした。
「台湾人の優しさはどこからくるのか。」
これに仮説ある人は是非コメントして下さい。
私はしばらく悩んでます。私と違い何故、継続できるのか。旅の間、何度も「優しさ」を考える瞬間が訪れました。日々の仕事で接客イップスになり正直ツライです。でも彼女らのように優しさを次の人に繋げることを忘れずにいたいと思います。
しがらみなく人と人が出会う時の楽しさを久々に痛感する素晴らしい時間でした。
ありがとう台湾
❤のイイネ押すと画像メッセージか見れます。原動力なのでオシテネ><
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