2024年 皐月賞を読み解く【最終章】真の化け物はどの馬か⁈
「2024年 皐月賞を読み解く①~④」
楽しんでいただけましたか?
1着候補に残ったのは
②メイショウタバル
⑬ジャスティンミラノ
2頭だけに絞ることができました。
最後のファクターで1頭に絞るのか?
それともデータブレイクする馬がいるのか?
長文ですが最後まで読んでもらえると、今後のあなたの予想に何か影響を与えるかも知れません。
知らんけどw
※1~5までは事前に書き上げていた予想記事になります。
まず最初に触れておきますが、私は単勝馬券がメインのため
1着になる馬を予想の中心として組み立てます。
世間一般の競馬ファンは1~3着になりそうな安定している馬を
”軸馬”や”◎の本命”といった形で予想していると思いますが、
私はそこまで予想能力が高くないので
「1着になる馬」しか予想できません。
その点はご理解のほどよろしくお願いします。
1.皐月賞1着馬を読み解くための2つのファクター
ここ数年皐月賞のレース価値が見直されており出走馬のレベルが上がっている。そのためレベルが上がった直近4年の皐月賞1着馬を判断材料とした。
読み解くために該当するファクターは2つ。
①レースラップ上がり4F46.0秒以下で芝1600m以上のレースを勝った実績②コーナー4つの小回りコースで勝った実績
①は前回の記事で説明したので省略。
2.なぜコーナー4つの小回りコース実績が必要なのか
コーナー4つの小回り競馬場で勝つにはコーナリングスピードを落とさず、勝てるポジションを取り、向こう正面で折り合いに苦心せず、短い直線で瞬時に加速する『小回りコーナー4つ競馬場の機動力』がやはり必要。
レースレベルの低かった過去の皐月賞ならコーナー4つ未経験馬でもそこそこ強い馬なら勝つことが出来たし、逆にコーナー4つの競馬だけが得意なら①の総合力が無くても勝つことが出来た。
しかし昨今レベルの高くなった皐月賞では、ワンターンの競馬しか経験していない素質馬でも勝つことは困難。
あのイクイノックスでさえ①はクリアしていたものの②の小回りコーナー4つの競馬場未経験が響き皐月賞は2着に敗れた。
(休養明け、大外枠という不利もあったが)
そうジオグリフにあって、イクイノックスにないもの
それは・・・
「コーナー4つの小回り競馬場での勝利実績」
なんです!!
この①②をクリアした馬こそ皐月賞を勝つ資格がある馬。
昨今の皐月賞は「速い馬が勝つ」レースではなく「総合力の高い馬が勝つ」レースに変化していることに気付かないと馬券は取れない。
3.過去4年の勝ち馬は2つのファクターを両方ともクリアしていた
2023年 1着 ソールオリエンス
①新馬戦 東京芝1800m 1着 上がり4F 45.8秒
②京成杯 中山芝2000m 1着
2022年 1着 ジオグリフ
①新馬戦 東京芝1800m 1着 上がり4F 45.3秒
②札幌2歳 札幌芝1800m 1着
2021年 1着 エフフォーリア
①百日草 東京芝2000m 1着 上がり4F 45.9秒
②新馬戦 札幌芝2000m 1着
2020年 1着 コントレイル
①東スポ杯 東京芝1800m 1着 上がり4F 45.7秒
②ホープフル中山芝2000m 1着
もちろん全馬重賞の勝ち馬である。
4.今年の皐月賞出走馬で2つのファクターをクリアした馬
今年はこの①②のファクターを両方ともクリアしている馬は1頭しかいない。
その馬とは
②メイショウタバル(毎日杯勝ち馬)
①つばき賞 京都芝1800m 1着 上がり4F 45.4秒
②未勝利戦 阪神芝2000m 1着
このデータをもって単勝候補はメイショウタバルで決まり!!!
・・・例年ならそうなんですが今年に限っては未だ決まらないんですよw
前回の記事の最後に書いた予言。
またそのデータが正しくて勝利に一番近くても
それをも凌駕するデータブレイカーホースが勝利する可能性も残っています。
「積み上げられたデータを壊すのはいつの時代も理論を超越した化け物だけ」
5.今年の皐月賞出走馬に『真の化け物』がいる
勘が鋭い方、ラップタイムの研究家は今年の『化け物』に気付いているはず。
その馬は・・・
⑬ジャスティンミラノ
その能力の片鱗は2戦2勝、2戦目でGⅠ馬を撃破して重賞勝利した成績にも表れていますが、能力を示すのはやはり2戦のレース後半4Fラップ!!
しかも先行して自ら出した上がり2F内の10秒台ラップは凄まじいぃぃっ!!
新馬戦 東京芝2000m
後半4Fラップ 12.4-11.4-10.8-11.3
上がり4F 45.9秒
共同通信杯 東京芝1800m
後半4Fラップ 12.2-11.4-10.9-10.8
上がり4F 45.3秒
ちなみに過去12年の共同通信杯勝ち馬でレース上がり4F46秒以下を記録した馬(〇か×)の皐月賞成績はどうなっていたか。
2012 ゴールドシップ 〇45.7秒皐月賞1着(4人気)
2013 メイケイペガスター 〇45.8秒皐月賞9着(10人気)
2014 イスラボニータ 〇45.9秒皐月賞1着(2人気)
※コーナー4つ未経験
2015 リアルスティール ×
2016 ディーマジェスティ ×
2017 スワーヴリチャード ×
2018 オウケンムーン ×
2019 ダノンキングリー 〇45.3秒皐月賞3着(3人気)
※コーナー4つ未経験
2020 ダーリントンホール ×
2021 エフフォーリア 〇45.7秒皐月賞1着(2人気)
2022 ダノンベルーガ ×
2023 ファントムシーフ ×
2024 ジャスティンミラノ 〇45.3秒皐月賞?着(?人気)
※コーナー4つ未経験
12年のうち5頭が該当し皐月賞成績は
3-0-1-1 勝率60% 複勝率80%
コーナー4つ未経験の2頭でも
1-0-1-0 勝率50%
過去12年で共同通信杯勝ち馬で皐月賞を勝利したのは4頭。
・ゴールドシップ
・イスラボニータ
・ディーマジェスティ
・エフフォーリア
その4頭中3頭が『共同通信杯で上がり4F46.0秒以下』で勝利していた。
しかし過去皐月賞出走馬で2戦2勝し、どちらのレースでも①の条件「上がり4F46.0秒以下」を刻んだ馬はいないが、3戦3勝で2戦続けて①の条件をクリアしていた馬が1頭だけいた。
それは2021年皐月賞馬のエフフォーリア
ただエフフォーリアは新馬戦でコーナー4つを経験していたが、ジャスティンミラノは右回り未経験、コーナー4つ未経験、ハイペース未経験、中山競馬場未経験の関西馬という大きな壁が立ちはだかる。
普通の下手な予想をする馬券購入者、指数派でスローペース補正が適当な予想家はこれだけ未経験があれば危険な人気馬として買わないでしょう。
しかしこの馬の2戦で刻んだラップタイム。
そして2戦とも先行して押し切ったセンス。
過去の共同通信杯で上がり3F内に10秒台を刻んだ馬は全てGⅠ馬になっているというデータも後押しするが、なにより驚異的なのは上がり2F10秒台での加速ラップ!!!!
皆が気付いていないがラップタイムを研究し、皐月賞で有効なファクターだと認識している私があえて言おう!!
「ジャスティンミラノこそ真の化け物であると!!」
皐月賞は直線で10秒台を出すような最高速度を競うレースでは無いことは十分理解した上で、ジャスティンミラノが2戦で刻んだラップタイムはそんな常識も未経験の壁をも軽く凌駕してしまう馬かもしれない、と私は見ている。
近年の皐月賞とは『総合力の高い化け物を前哨戦で探して買うレース』が最適解なのだ。
6.藤岡康太騎手今までありがとう
康太くん天国から調教に乗っていた⑬ジャスティンミラノに力を貸してくださいね
私が以前に書いた記事の中から抽出
競馬には
「データを超越するような
人の気持ちが勝たせるレースがある」
ということを忘れてはいけない
サラブレットは人の介入が無いと生きていけない生き物
競馬というものはその生き物を
ひとが生産して
ひとが育成して
ひとが購入して
ひとに委託して
ひとが日々の世話をして
ひとが走るように調教して
ひとがレースで騎乗する競技
人と人との繋がりが何よりも大事
そこで生まれた喜怒哀楽の気持ち
お世話になった人への感謝などが
走る馬を後押しすることがある
その力はデータには表れない
目にも見えない
しかし大きく影響していることは
過去の結果を見てもあきらか
7.購入した馬券
8.結果
9.今年の皐月賞予想を振り返って(三木谷曲線の話)
自分的には期待値がしっかりと取れているレースでしたので、たとえ今回外れたとしても、この買い方を続けていれば勝てる、という長期的な目線で見ていました。
的中したのはたまたま運が良かっただけ。
なにより、今回週中に予想記事を書くことで頭の中が整理され、予想の更に深いところまで追求することが出来たのは収穫。
楽天の三木谷社長の『三木谷曲線』ではありませんが、完璧に答えが出た!と思っても、さらに追及して0.5%上乗せをすることで結果が格段に変わることを実体験できました。
競馬予想で90%の努力は誰でもできる。そこから追求していき、99.5%というほぼ完璧に近い結論が出たところで、別の角度から見てさらに0.5%上乗せする。
そこで決定的な「結果の差」が生まれる。
今回のように自分の予想過程を晒すことは今後ありませんが、たまに競馬のことを呟くのでその時はよろしくです。
読んで下さった方、ありがとうございました(・∀・(・∀・(・∀・*)