NHK-BSで9/1から始まったドラマ
『団地のふたり』の感想です
主演の小泉今日子さん、小林聡美さんの関係性
わきを固める実力派俳優さんの演技力
美味しそうな料理を監修する飯島奈美さん
家ごとの個性を上手に表現している美術スタッフさん
原作の空気感を丁寧に生かす脚本家さん
そしてそれらを作品として表現する監督さん
とても心地良い作品です
そして私は考えた
この『心地良さ』はどこからくるのかと
もちろん主演の小林聡美さんの醸し出す”空気感”が
ちょうどいい『心地良さ』になっているのは当然として
今回はもうひとりの主演
小泉今日子さんの”信念”という目線で
読み解いてみたいと思います
サンデー毎日で短期連載されていた
音楽プロデューサー松尾潔さんの
『小泉今日子の心意気』という記事の中に
その信念が垣間見える
小泉さんが考える『大切なもの』とは何か
それは原作者さんが作品の中で伝えたい
”意思”なのではないか
原作のある作品をドラマ化・映画化するにあたり
スタッフ・脚本家・監督がその”意思”を軽んじ
好き勝手に歪曲して表現することが
この業界では通例になっている
昨今もその”意思”のずれが
原作者さんの苦悩となり
悲しい結末になったことも
『大切なもの』を守るためなら
自身の犠牲や批判を厭わない
そんな”信念”を持つ小泉さんがいたからこそ
このドラマには「ぬくもり」を感じる
それが「心地良さ」に繋がっている
最後に原作者・藤野千代さんのコメント