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クルマの買い方が下手すぎる!②~然るべき時とは~
新車の値引きを勝ち取るポイントは、
然るべき時に、状況を整え、お店で即決すること
でも、
然るべき時って、いつ?
状況ってどう整えるの?
即決って、安い買い物じゃないよ!
当然の疑問が生じるかと思います。
でも大丈夫!
ポイントを追って解説していきますので、最後までこの記事を読めば、疑問はスッキリ解決します!
然るべき時とは・・・・・
さて、前回あげた6つのポイントです。
1、メーカーからの支援
2、登録(協定)と納車のタイミング
3、店の売り上げ状況
4、モデルチェンジ
5、クルマの利益
6、セールスと店長の気分
この中で、「然るべきとき」に関わるのは、
1.メーカからの支援と
2.登録(協定)と納車タイミング
の2点です。
順に解説していきます。
メーカーからの支援(メーカー施策)とは
ディーラー(販売店)は車を1台販売すると、メーカーからボーナス金が支払われます。このボーナス金を、「メーカー施策」と呼びます。
金額は車や状況によってまちまちですが、0の時もあれば、希に100万円ほどの施策が付くこともあります。
ディーラー(販売店)はこの施策を値引きに当てているのです。
「施策10万円」であれば、10万円までは値引きにしてもいいかな。でも出来れば7万円くらいにして、3万円は利益にしたいな……
このような葛藤をしながら、ディーラーはお客様との商談をしています。
ですので、施策以上の値引きを引き出せれば、値引き交渉は成功と言えるかと思います。
では、その施策がいくらくらいついているのか、どうしたら分かるのでしょうか?
この金額については、関係者じゃないと正確な金額は分かりません。ですがおおよそ10万円前後の事が多いように思います。多くても、車両価格の5%くらいのイメージです。
ただし、ニューモデルが出たりした際には、旧モデルを売り切るため、施策が大きくなっている事があります。
こんな素敵な支援だったらいいんですけどねえ。。
登録(協定)と納車のタイミング
次のポイントは登録(協定)です。前述の施策といい、聞きなれない言葉が出てきますが、この協定こそ、世のディーラーを悩ませている仕組みであり、私達消費者が付け入るポイントになります。
ディーラーは毎月、メーカーから「◯◯台、新規で車検証を作りなさい」と店舗毎にノルマのようなものを課されます。
この「新規で車検証を作る」事を『登録』と呼び、「◯◯台」のノルマを『協定』と呼びます。
※車検証登録を行う陸運局
ディーラーは毎月の協定が未達に終わり続けると、販売権を剥奪され、廃業に追い込まれます。逆に協定を達成すると、施策とは別に、インセンティブがメーカーから支給されます。
ですので、登録が協定に届かないかも……
もしくは、あと1台で協定達成できそうかも……
というタイミングでの場合、1台車を売って入る収益や、上記のメーカー施策を度外視して、値引きを行う事があるのです。
では、その絶妙なタイミングは、いつになるのでしょうか?
メーカーからの協定台数は、概ねハードルが高く、ユーザーへの販売だけでは達成出来ない事がほとんどです。そして未達になってしまった台数分は、ディーラーが自社名義で登録することで、協定を達成させています。よくある「登録済み未使用車」が、これにあたります。
でもディーラーは、出来れば登録済み未使用を作りたくない。だって、自爆ですから。でも作らざるを得ない。
この、自爆を考え出すタイミングが、車を買うベストのタイミングなのです!
大抵の販売店は、自爆より、利益が薄くてもお客様に売るほうを選びます。安価な登録済み未使用車があふれると、翌月以降の新車販売に影響してくるためです。
では、ディーラーが自爆を考え出すのは、毎月いつのタイミングでしょうか?
車を登録するためには、車を輸送してきたり、車庫証明などの準備が必要になります。メーカーへの申請も必要ですので、おおよそ毎月20日過ぎたくらいから、今月の自力登録台数を計算し、何台自爆したら協定達成ラインに到達するか、逆算して予定を組み始めます。
ですので、その月が何曜日で終わるかにもよりますが、20日すぎに状況を整えてショールームへ向かうのが最もベストです。このあたりはだいぶ込み入ってくるので、別記事で更に詳しく書いていきます
車検を向かえる車が一年で最も多い3月は、この協定台数が鬼の如く跳ね上がります。ちょうど決算が重なる会社も多いので、決算セールを謳ったりしますが、先に説明したメーカー施策が増える訳ではありません。
ただただ、ディーラーが世に腹は代えられず、値引きをしやすい傾向にあるというだけです。決算セールと同じくらいのチャンスは、毎月訪れています。
納車日はディーラーに任せよう!
然るべきとき、は今月内に登録を出来るタイミングというのは、お分かりいただけたかと思います。
もうひとつ気にしなければいけないのが、納車の日程になります。
納車をしなければ、販売店は売り上げが立ちません。なので出来る限り、納車日もディーラーに合わせましょう。
ただ、売り上げがかかるといっても、登録ほど切羽つまるところではないので、ディーラー側の都合に合わせてあげた方が賢明です。
まとめ
「然るべきとき」として、クルマの商談をするべきタイミングをまとめてみました。
このタイミングを念頭に、準備を整えてショールームへ向かえば、絶対に損をしない買い方になるのですが、長くなったので続きは次回に。
車の購入は、車売買エージェントに任せよう!
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