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日常の"アンテナ"
アンテナ×情報処理×非日常
先輩に誘われ、平日朝からゴミ拾いにいった。
「ねむ。。めんどくさ。。」
と思いながら、ドタキャンするのも気が引けるので、しぶしぶ参加。
そこには、おそらくこの辺の会社に勤めているであろうビジネスマンの団体と、地域のボランティアっぽい人たち。
時間になると、4つくらいの班に分かれてそれぞれ別ルートでゴミ拾いを行う。まあ、ゴミ拾い自体は各自で行うのだが。
最初は乗り気じゃなかったものの、いざゴミ拾いを初めてみると、なかなか気持ちいい。
良いことをしている感と、本当なら寝ている時間を有意義に使えたという自己満足で、心が少し晴れやかになる。
ゴミ拾いが終わると、僕は出社のために駅へと向かった。朝に通った道を逆戻り。すると、行きと同じ道のはずなのに、なんとなく見える景色が違う。
どう違うかというと、道に落ちたゴミや、ゴミを拾っているおじさんたちがやたらと目に入る。
(この道こんなゴミ落ちてたんや。ていうか朝からゴミ拾いしてるやん。偉いなあ。まあ俺もしたけど)
それが、たまたまそこにゴミが落ちていて、そのおじさんはたまたま今日ゴミ拾いをしていた訳ではない、ということはバカな自分でもわかった。ゴミはいつも道に落ちていて、誰かがそれを拾っている。
そう、ゴミ拾いをしたことで、自分に立つアンテナが変わったのだ。
自分の脳が処理する情報
このゴミ拾いは1年ほど前自分がした体験なのだが、今でもふと思い出すことがある。
全く同じ道、同じ音楽、同じニュース、同じ仕事。
同じものでも人によって良いと思うものもあれば良くないと思うものもある。着目するポイントも違えば考え方も変わってくる。
「こんな良い曲なのに!なんで売れてないんだ!」
そう思う曲のひとつやふたつ、誰にでもあるはず。
人間の脳は、無意識のうちにその情報を受け取るか、受け取らないかの仕分けを一瞬で行なっている。
なぜなら、脳が処理できる情報には限りがあるから。1秒間でおよそ200ビット。それが人間が処理できる情報量らしい。
その単位を聞いても正直よくわからん。
ただ言えることは、全ての情報を受け取ることはできないということ。
だからこそ、どの情報を受け取るのかが、人生において重要な役割を果たしているということ。
そしてどの情報をどう受け取るのかは、過去の体験や今の感情によって左右されるのかもしれない。
例えば、お腹が減っているとき、メシ屋ばかり目に入る。
悪いことをすると、周りに見られているように感じる。
これらも、無意識のうちに処理している脳の影響が大きい。
つまり、もし日常がつまらないと感じているのであれば、それはあなたの脳がつまらない情報ばかり受け取ってしまっているからかもしれない。
もしそうなら、受け取る情報を変えることが、楽しく人生を生きるために必要なことだろう。自分の人生にプラスの情報を受け取らず、意味のない情報ばかり受け入れてしまっていては、良い人生など歩めるはずもない。
では、どうやったら変えることができるのだろう?
それは、
「非日常体験」だと私は思う。
今まで行ったことのない場所、聞いたことのない曲、見たことのない景色。
とにかく「日常」から少し外れた経験をしてみる。
ゴミ拾いをしてみるのも良いかもしれない。
大切なのは「いつもと違う」ということ。
より日常から外れたことの方が良いかもしれない。
思考のクセは、誰にでもあるからだ。
その体験に無意識でも意識的にでも何かを感じ取ることができれば、日常の景色も変わって見えるはずだ。
脳は複雑なようで単純だと最近思う。
脳の仕組みを理解することができれば、もう少し自分の人生もコントロールできるようになるかもしれない。
そんなことを思う今日このごろ。