リリーのすべてを見た上で考える、婚姻後の性自認などについて
リリーのすべては、
実在した画家リリー・エルベ
(出生名アイナー・モーウンス・ヴィーグナー)と
その妻ゲルダが元になっています。
あるとき画家である夫婦は、
妻ゲルダの絵のモデルがこないことで
夫アイナーに代わりを頼みます。
タイツを履いてもらい
ドレスを重ねてもらうのですが、
そこでアイナーは自分の性自認に気づき
二人の葛藤が始まります。
アイナーはどんどん女性の心が芽生え、
ゲルダはアイナーを失うことを恐れるように。
最終的にアイナーは性別適合手術受け、
拒絶反応で亡くなりますが、
ゲルダは婚姻無効化になった後も、
アイナーもといリリーを支え続けました。
最近、有名な読モ夫婦の件でも性自認が〜と
いうようなコメントをちらほら見かけましたが、
私見的な意見としても、
自分が同じことを言われたら傷つくと思うし、
それ今なの?って思ったりするかもしれない。
もう隠しておいてくれたらいいのにって
思うかもしれない。
夫婦となり数年経ったところでパートナーが
「心は女性かも」
「心は男性かも」といった場合、
どうするのが最善で
どうすれば一緒にいれるのかなど
考えることも多く、気持ちもきっと追い付かず、
非常にパニックになるだろうなと思いました。
アイナーはリリーでいられるときの方が
幸福度も高く自分らしくいられると言っていて、
性別適合手術を受けることを決めます。
アイナーの苦しく思う気持ちもわかるけれど、
それでも、そうすることでアイナーが
完全にいなくなってしまう、
愛する人がいなくなってしまうゲルダの気持ちも
痛いほどわかるのです。
だからこそ、手術をする自分を送り出し、
理解し支えてくれた彼女に
「自分の人生を生きる」とか
「これからは幸せになる」とか
あまり言ってほしくなかったな〜というか、
少々勝手なのではと思ったりもしました。
最後まで支えたゲルダは本当に素敵で
強い女性でした。すごい人だと思いました。
何度もストールを返すシーンは
見ていてなんだか苦しかった。
自分の想像し得ないことは
考えても限界がありますが、
もし自分が同じことをパートナーに言われ
手術を受けると言われたら止めるかもしれない。
やめてほしいと懇願するかもしれない。
もしかすると受け入れられる可能性も
あるかもしれないけど、それもすごく時間が
かかると思う。
実際ゲルダたちも時間がかかったとは思うけど、
ゲルダは最後はリリーごと愛したのかなと
自分は捉えてて、
そこも含めて素敵な人だと思った。
最期はリリーも感謝してたのもよかった。
感想と考えがごっちゃになりましたがおわり!
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