「葬送のフリーレン」の「勇者」が分からない。

・・・そういう意見を見かけて、「そういえば、そうか」と思いました。

僕はドラクエ、FFもやるし、ウィザードリィも触ったことがあるし、何ならD&DとかグループSNEのコレクションシリーズを愛読してたりでTRPG文化にも触れたことがあるので、勇者だのエルフだのと言われてもすぐに「はいはいなるほど」となるのですが、確かにわからない人もいるよなあ、と。

てか。そういえば「葬送のフリーレン」は直接的には何を参照しているのでしょうね?
ドラクエやFFにはエルフは出ない(出る作品ある?)ので、いろんなものが混ざっているのか。

過去に散々TRPGベースのファンタジーものがあり、それがドラクエ風のものにシフトしていき、さらにMMOになり、最近では異世界と言いながら露骨にゲームベースの世界観のものが溢れているところに、敢えてゲームっぽいギミックを抜いて薄味に仕上げたものが「葬送のフリーレン」なわけだけど、その一般性が故に元ネタが分からない人にも届いたってことでしょうか。日テレの強力な宣伝のおかげかもだけど。

作品の内容はあまり、上に挙げた既存作品の知識とは関係のない、普遍的な人と人のコミュニケーションにスポットを当てているので、知らなくても全然楽しめる。それだけに基礎知識の説明は少ないですよね。

知らなくてもいいよというように作られている。
「勇者」という言葉の意味がわからなくても、ヒンメル一行がすごいことをした有名人で、各地に銅像が建っている、ということは説明されているので、見てればちゃんとわかる作品になってると思う。

一方、比較されることも多い「ダンジョン飯」は、ウィザードリィ、ダンジョンマスターやコレクションシリーズを知っている人にだけぶっ刺さるようなタイトルと設定のパロディ然とした作風で、その実かなりハードコアっていう。

僕はこちらのほうが懐かしい雰囲気で好きなのですが、果たしてどれだけ一般受けするか。

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