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デジハリ「Webデザイナー専攻」受講レポート
こんにちは、ゆうこやです。ふだんは事業会社で、Webサイト運用のサポートをしています。
今年の2月からデジタルハリウッド by LIGの「Webデザイナー専攻」を受講していたので、講座の内容や感想をまとめたいと思います。
通った講座と費用
デジタルハリウッド by LIG(通称:デジLIG)の「Webデザイナー専攻」に通いました。
Web制作に必要な各種グラフィックツールと、コーディングを学べる講座です。
受講期間は6ヶ月。費用は517,000円(税込・2024年1月時点)ですが、私が申し込んだときは「経済産業省 リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」という制度があり、講座を終了すれば50%、終了後に転職・就職した場合は70%、助成金が戻ってきます。ただ助成金が実際に振り込まれるのは2025年春以降とのことで、一旦は全額自分で支払う必要があります。
なぜ有料のスクールを受講したのか
Web制作を学びたいと思ったきっかけは、現在勤務している会社で、発注側として、Webサイト制作に関わる機会がたびたびあったことです。関わっていく中で、自分でデザインやコーディングをする経験も積んでみたい、という気持ちが芽生えてきました。また、今年からWebサイトの運用を行うチームに移動したのもあり、業務上の必要性が増したという背景もありました。
最初は動画サイトや書籍で勉強しようとしたのですが、日々の仕事の忙しさに流されて、なかなか手をつけられないまま時間が過ぎてしまっていました。
Webデザインのスクールに関しては賛否あり、「高いお金を払ってスクールに通わなくても、Webデザインは独学で学べる」といった意見も耳にします。それはある意味正しくて、今の時代「Web制作を学ぶのに必要な情報」だけであれば、安い価格でいくらでも手に入ると思います。
しかしいくら有益な情報があっても、それらを学ぶ時間、継続するモチベーションを維持できなければ、ないのと同じ。タイムマネジメントが上手な方なら独学できると思うのですが、意思が弱い私の場合は「モチベーションの維持」や、「強制力」にお金をかけるべきだと思い、スクール受講を決めました。
(例えば筋トレをしようと思った時、自宅でYoutube見ながらでもトレーニングできるけど、1人じゃ続かないからパーソナルジム契約する、みたいな感覚に似てるかも)
カリキュラム
受講期間は全部で6ヶ月で、最初の4ヶ月で次のようなグラフィックツールと、コーディング、Webの周辺知識を勉強します。
Illustrator
Photoshop
Figma
Visual Studio Code
HTML・CSS
JavaScript・jQuery
このほかに、Webの仕組みやマーケティング、著作権の講座などもありました。授業は全てオンライン動画で、自分の好きなタイミングで受講します。初心者でもわかるよう丁寧に解説されていました。
要所要所で以下のような課題提出も求められます。
名刺のデザイン(Illustrator課題)
バナーデザイン(Photoshop課題)
1ページサイトのデザインとコーディング(Figmaとコーディングの課題)
講座の中で作ったページを少しアレンジして制作する。
LP制作(中間課題)
架空のヒアリングシートとテキスト情報だけ用意してあり、それを元にデザインとコーディングを行う。
最後の2ヶ月間は、卒業課題に取り組みます。題材は自由で、複数ページ&レスポンシブのWebサイトを制作します。だいたい2-3ページくらいのサイトを作る方が多いようです。クライアントワークをする方もいれば、架空のサービスや企業のサイト作成する方もいていろいろでした。
デジLIGのブログに、過去の卒業生さんたちの卒業制作がまとめられています。
ただ…こちらに掲載されている方々は、多分、すごく優秀な印象で…。誰もがここまでできるようになるかというと、ちょっと、どうかな…?という気もします。(私はとてもここまでは…という感じでした…汗)
受講してよかったこと
トータル受講してとてもよかったな!と思うのですが、主に次の3点が得難い経験になりました。
Webサイト制作の全工程を経験できた
一番よかったのは、通算で3回、いちからWebサイトを制作する経験ができたことです。
デジLIGのカリキュラムは意外とスパルタというか、講座で基礎を学んだら、「あとは自由に作って!」と任せられる感じが多いです(笑)。最初は「いきなり作れって言われても…」と戸惑いもありましたが、スキルが多少足りなくても、とにかく実践することで、学びのスピードが早くなっていくのがわかりました。
デザインもコーディングも未経験な私にとって、サイト制作を1人でやるのはかなり大変で、独学だったら1ページ作ることもできずに挫折していたと思います。「期限までに提出しないと卒業できない」という強制力があったからこそやりきれました。
最初は既存テンプレートのアレンジ、2回目はLP制作、最後は複数ページのWebサイト、とレベル感は違いますが、兎にも角にも3サイト作りきったことで、自信がつき、制作の全体像がつかめたように思います。
クライアントワークを経験できた
これはたまたま運が良かったのですが、スタッフさんのご好意でクライアント様をご紹介いただいて、卒業制作でクライアントワークを経験することができました。
もちろん無償ではありますが、依頼者様がいらっしゃることで、制作の作業は何倍も楽しくなりましたし、モチベーションも上がりました。また今まで「発注側」しか経験したことがなかったので、受託側の気持ちが、わずかながら経験できたことも大きかったです。
依頼者様にテストページをお見せした時に「めっちゃいいですね!」「感動しました!」とおっしゃっていただいた時は本当に嬉しかったです。卒業制作については別でnoteを書きたいと思います。
勉強を続けるためのノウハウが少し身についた
ここまで長期間のカリキュラムをこなしたのは、社会人になってから初めてでした。最初はなんとなく「空き時間でやればいいか」くらいに思っていました。しかしそれでは終わらないことがだんだん分かってきて、土日にしっかり時間を取ったり、平日も仕事を早めに終わらせたりなど、意識して時間を作るようになりました。
また、時間が取れてもなかなか集中できない期間もあって、環境やツールをいろいろ試し、自分なりに集中できる条件を探りました。
スクールの講座はあくまで基礎なので、スキルアップを目指すなら今後も学習を続ける必要があります。
以前は「独学は無理…」と思っていた私ですが、スクールで土台を学んだことで、何を学んだら何ができるようになるか、どの教材を見れば良いか、がなんとなくわかるようになり、学習習慣も少しは身についてきて、前よりは独学のハードルが下がったように思います。
正直うーん、だったこと
良かったことばかりではなく。うーん、と思った点もご参考に書いておきます。
オンラインでの質問はやや使いづらいかも
私は地方在住なので、基本はオンライン受講。トレーナーさんへ質問するときもオンラインで行っていました。
オンライン質問は、GoogleFormとスプレッドシートを使ってテキストでやりとりする方法と、メタバースに入ってトレーナーさんに声をかけてWeb会議をつなぐやり方があります。
慣れれば問題ないのだと思うのですが、私はどちらも少しハードルが高くて、躊躇してしまうことがたびたびありました。
学習の進捗管理は自分で行う必要がある
1-2ヶ月に1度、スタッフの方との簡単な面談はありますが、日々の学習をリマインドしてくれるような仕組みはなかったので、学習の進捗管理は自分で行う必要があります。専用アプリで進捗管理するようなイメージでいると、少しギャップがあるかなと思いました。
私は、最初の方はスタッフの方に週次で面談していただいたり(とてもありがたかったです!)、notionで進捗管理をする仕組みを作るなどして工夫していました。
受講生同士の交流は、校舎に行かないと難しそう
自習室のある校舎に通ったり、リアルのイベントに参加されている方々は、そこでお友達ができたりするようですが、私はオンラインのみだったので、他の生徒さんと交流する機会を作ることは難しかったです。
受講生用のSlackはあるのですが、主にスタッフさんへの質問の場所として使われていて、交流はあまりなかった気がします(私がもっとイベントとか参加すればよかったののかもですが…)
どんな人におすすめ?
もし自分の家族や友人におすすめするとしたら、次のような場合かなと思います。
完全に未経験の方
講座の内容は、これまでパソコンをあまり触ったことがない方でもついていけるように構成されているので、Webに関わったことがない方はもちろん、パソコン操作に不慣れな方も安心して受講できると思いました。逆に、少し経験がある方には簡単すぎる部分もあるかもしれません。
(今回の講座とは別で、特定のスキルを集中してブラッシュアップするような短期間の講座もあり、経験者さんはそちらの方がいいかもしれません)
学習時間が取れる方
講座を進めるだけでもある程度時間が取られますし、プラスアルファで自主制作など取り組んだ方が、より学びが深まるので、なるべく時間が取れる時に受講した方が良いと思います。
私はある程度、余裕がある時期に受講したつもりでしたが、それでも課題をやるだけでいっぱいいっぱいで、2月から8月までの土日や連休は全部学習に使っていました。もっと仕事が忙しい時期だったら、最後までできなかったかもと思います。講座は毎月スタートできるので、余裕があるタイミングで受講するのが良いと思います。
(たとえば、「毎日深夜まで残業があって、休日出勤も多いです」みたいな方には、さすがにおすすめできません)
自習室に通える方
最近はオンラインのみのスクールも多いようですが、デジLIGの場合はリアル校舎が首都圏各所にあり、自習室で学習したり、自主制作を行うことができます。
この自習室がめちゃめちゃ良くて、私は地方在住なので残念ながらあまり使えなかったのですが、近くに住んでるなら毎日でも通いたいくらいでした。
部屋自体がとてもおしゃれで居心地の良い空間でしたし、トレーナーさんにすぐに質問できること、同じことに取り組んでいる方が周りにいらっしゃることで、適度な緊張感がありとても集中できました。
たまに行ってた上野校の様子↓
デジLIGの強みの一つは、プロとして活躍されているトレーナーさんと直接、しかも気軽にお会いできることだと思います。この環境をもっと活かして、トレーナーさんにいろいろお話を伺えばよかったな、と終わってみて思います。
逆に地方在住で、自習室に通いづらい方は、オンライン特化のスクールも比較した方がいいかも、とも思います。
全体の感想
正直、受講期間のほとんどはしんどかったです(笑)。なかなか学習が進まなかったり、何時間かけても思い通りに作れかったり、家事がおろそかになって自己嫌悪したり。
でも…たまに思い通りにできたとき、依頼者様やトレーナーさんにポジティブなご意見をいただけたときに、しんどかった時間が全て報われて「やって良かった…!」という気持ちになれました。あの気持ちの上がり方は、他ではなかなか経験できない感覚だったと思います。
社会人10年以上経って、こうした経験が得られたこと自体がとても貴重で、「何かを学ぶ楽しさ」を改めて思い出しました。学んだことは仕事に活かしていきたいですし、これからも学びを続けていきたいなと思います。
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