ずぼら堂_ずぼら体No.13
どれくらいかといえば、荒々しい台所仕事のせいで急須の蓋を割ってしまうことを恐れ、新しい急須を買うことをもう1年余り躊躇っているくらいだ。
今、我が家には急須がない。
先代の急須は二代続けて私に蓋を割られてしまっている。
一代目は頂き物のmono comme caのティーポット、二代目はHARIOのガラスの急須だ。
考えてみれば、割と丈夫な仕様のmono comme caの蓋を割ってしまった私が二代目にHARIOなんていうガラス製の急須を選んだことが間違いであった。理科室の丸底フラスコみたいで扱いに緊張感が拭えなかった。恐る恐る扱った挙げ句の果てに割ってしまった。
蓋を失った急須は行き場も失う。
突然廃校を告げられた小学校だ。
まだまだ機能するのに活躍できないなんて不憫で仕方がない。
そんなわけで、3度目割ってしまうことを恐れて三代目を買うのを躊躇っているのだ。
見出し画像に急須を載せたいけど、急須、ないや。