ヨーロッパ旅行記【1日目・バルセロナ①】~サグラダ・ファミリア、本場のパエリアを堪能~
このシリーズは、2024年7月18日〜8月3日にかけて行ったヨーロッパの旅行記です。
旅行の日程、一日ごとに記事を連載していきます。
↓↓↓前回の記事はこちら↓↓↓
☆ヨーロッパ旅の工程表☆
シンガポール(※トランジット約7時間🇸🇬)
→バルセロナ(スペイン🇪🇸)3泊
→ニース(フランス🇫🇷)3泊
→パリ(フランス🇫🇷)2泊
→ロンドン(イギリス🇬🇧)1泊
→リール(フランス🇫🇷)1泊
→ブリュッセル(ベルギー🇧🇪)1泊
→ローマ(イタリア🇮🇹)3泊
→台北(※トランジット約8時間🇹🇼)
これにモナコ🇲🇨やバチカン🇻🇦といった小国を含めると、合計9カ国11都市に行ってきました!
※記事は全て旅行当時の情報です。ユーロ€、ポンド£に関しても当時のレートで記載します。(2024年7月19日は1ユーロ171円。小数点以下切り捨て)
【1日目】
バルセロナ到着、空港からホテルへ
飛行機に乗っている時間は約13時間。なかなかの長時間ですが、この1年半ほどの海外旅行ラッシュで慣れてきました。寝る→映画見る→機内食食べる→寝る、のループで過ごします。
苦手な耳抜き(鼻つまんで耳ぷーん)もマスターし、飛行機旅ももうお手のものです。
シンガポールのチャンギ国際空港を7月18日の23:30に出発し、バルセロナのエル・プラット国際空港には19日の6:30に到着しました。
飛行機に乗った時間は13時間ですが、シンガポールとバルセロナの時差は6時間なので、7時間しか経ってないということになります。
要するに「まだ朝やん。ラッキー!」ということです。
この日はサグラダ・ファミリアへの入場を事前予約していました。
まず荷物をホテルに預けたいのですが、空港からの距離感がわからないことと、サグラダ・ファミリアの時間までに間に合わなければいけないということで、タクシーでホテルまで向かうことに。
今回の旅も、基本的に移動はバスか電車なのですが、この時はタクシーを使いました。
タクシーは30分ほど乗り、€29.50(約5,044円)でした。
ここからの移動は出来るだけお金をかけずに行きます。
9:00過ぎ。ホテルに荷物を預け、身軽になったところでいざレッツゴーです。
ホテル周辺の街がキレイで、この時点でバルセロナ旅がいいものになることを確信しました。
まず、移動にはトラム(路面電車)を使います。このトラムは主に郊外を走っていて、これで中心部に向かい、そこから地下鉄に乗るって流れでした。
3日間同じホテルに滞在していたので、最寄駅のPont d'Espluguesは毎日使っていました。
ここの券売機で、バス・地下鉄・トラム乗り放題10回券を購入します。1日乗り放題券(€11.20)もあったのですが、3日間のバルセロナでどれだけ乗るかわからないし、こっちの方がお得かなと思い、10回券にしました。
Palau Reialで地下鉄L3に乗り換えます。同じチケットなので便利です。
どこまで行っても一回あたり200円と考えれば、日本の地下鉄よりだいぶお得ですよね。
バルセロナの地下鉄の第一印象は、とにかくキレイって感じでした。
なんか匂いもいい匂いな気が。去年行ったNY、LAに比べると雲泥の差です。車内もホームもどこもかしこもピカピカでした。
チケットに関してもわかりやすいし、バルセロナでの移動は基本的にはすごく快適でした。
☆バルセロナとは?
サグラダ・ファミリアに向かう前に、ここでバルセロナという街について少し説明します。概要や位置関係などをつかんだ上で読んだ方がわかりやすいと思うので。
バルセロナは、首都マドリードに次ぐスペイン第2の都市で、人口は約162万人(2018年)です。
スペイン王国の中の、カタルーニャ自治州の州都という位置付けですが、カタルーニャは独自の言語や文化を持ち、これまで5度の独立宣言を果たしながらも、その度にスペイン中央政府からの未承認を繰り返されてきた歴史を持ちます。
直近では2017年の住民投票による一方的な独立宣言が記憶に新しいですね。
かつては使用禁止という弾圧もありながらも、現在カタルーニャ語はスペイン語(カスティーリャ語)と並んで、バルセロナの約半数の市民が日常的に使用しています。学校の授業もカタルーニャ語で行うそうです。
駅の看板なども基本的にはスペイン語とカタルーニャ語の2つが表記されていました。
同じスペインの中でも、バルセロナとマドリードでは文化や言語が違うって面白いですよね。大阪と東京みたいな感じなんですかね。
いつかマドリードにも行ってみたいです。
もうすぐ完成、サグラダファミリア
10:30、Sagrada Familia駅に到着。地上に上がるといきなり現れました。
事前予約していたサグラダ・ファミリアに入れる時間は11:45。
それまで、周りのお土産を見たり、カフェに行ったりします。
時間が近づいてきたので、入り口に向かいます。荷物検査を終え、チケットであるQRコードを見せて中に入ります。
入ってすぐにスタッフに声をかけて、音声ガイドの端末(イヤホンつけて聴くやつ)を受け取るのですが、予約の時点で日本語の枠が売り切れていたので、現地カタルーニャ語の音声ガイドを予約していました。
「まあ、言葉わからんくても(最悪使わなくても)建物自体は見れるしええやろ」という気持ちで予約したものの、「ダメもとで日本語の端末あるか聞いてみるか」と思い、スタッフに声をかけたら普通に貸してくれました。笑
聞いてみたらなんとかなる。ヨーロッパ旅って感じがしました。
サグラダ・ファミリアは、1882年に工事が始まったカトリック教会の聖堂で、設計者はアントニ・ガウディ。ガウディの死後も弟子たちにより工事が続けられましたが、スペインの内戦で多くの資料が焼け、少ない情報をもとに建設されているので工期に時間がかかっています。しかし、その未完成の芸術が世界中の人を惹きつけ、1982年には世界遺産に登録されています。
そんなサグラダ・ファミリアもなんと2026年に完成予定だそう。なので、ところどころ新築の感じがして、古さよりは新しさすら感じました。
未完成を味わうという意味では、完成直前に来られてよかったです。
来て思ったのは、「観光客、みんな割とちゃんと音声ガイド聴くやん」ということ。やはり、キリスト教徒からすると、「聖書のあの場面を表現しているのか!」の連続で面白いんでしょうね。みんな結構真剣にイヤホンに耳を傾けている印象でした。
聖書が全くわからない僕でも見どころありすぎましたからね。聖書マニアにはたまらんのでしょうね。
次は、塔を登るためのエレベーターに乗ります。乗る時間も指定されていて、13:30頃にエレベーター乗り場にやってきました。
エレベーターは、「生誕のファサード」と「受難のファサード」にあり、この2つはそれぞれ特徴が違うらしいのですが、初めてでわからないのでなんとなく生誕のファサードを選びました。
後で調べたら、生誕のファサードは日本人の外尾悦郎さんが主任彫刻家を務めているそうですね。
展望台があるわけではなく、高い場所でゆっくり景色を眺めるということもあまり出来ませんでしたが、日本人が関わったんだという誇りと、果物可愛いなという感想が生まれたので、結果的には生誕のファサードで満足できました。
念願のパエリアを食べる
時刻は14:30。そろそろお腹が減ってきたので、パエリアを食べに行きます。
「スペイン料理と言えば?」の1位は絶対パエリアですよね。この時はもうパエリアのことしか考えられない体になっていました。
お腹が減っていたこともあり、初めてレストランで食べる料理はめちゃくちゃ美味しかったです。
特にパエリアは、海鮮のエキスがギュッと集結していて、表現が合っているかわかりませんが、旨味が凝縮されたカニ雑炊の上位互換って感じでした。カニは入っていないのですが。
パエリアを充分味わったところで、市内中心部に移動します。
カタルーニャ広場からグラシア通りを歩く
16:00。地下鉄を乗り換え、Catalunya駅で降ります。
カタルーニャ広場からグラシア通りを北に向かって歩きます。
グラシア通りは、多くの観光客が訪れるバルセロナのメインストリートで、高級ブランドが軒を連ねる、いわば表参道のようなところです。
この辺りは新市街と呼ばれるエリアです。ただ、「新」とは言っても、街が造られたのが19世紀なので、充分に歴史を感じます。現代にはない建築の建物ばかりなので、買い物をせずとも、歩いているだけで楽しめます。
このグラシア通り沿いには、ガウディが設計した建築物であり世界遺産の、カサ・バトリョとカサ・ミラがあります。
もともとは個人の邸宅として設計されましたが、今は観光地として、入るのにもチケットが必要です。
チケットは持っていなかったので、外から眺めるだけでした。
スペイン発祥のチュロスも食べます。温かいチョコソースにディップするタイプを選びました。
本場のタパスを堪能
ダイアゴナル通りという大通りを渡るとグラシア地区に入ります。
ここは外国人観光客がそこまでおらず、地元住民が多い住宅街って感じでした。
19世紀後半までは独立した街だったそうで、新市街とはまた雰囲気が変わります。
18:00。こじんまりとしたお店に、タパスを食べにやってきました。
タパスとは、スペインの小皿料理全般のことを指します。タパスの専門店はいわば居酒屋みたいなものですね。ワインと一緒におしゃべりしながら食事を楽しみます。
観光客(特にアジア人)がたくさんいるお店ではなく、地域に溶け込んだ、地元の人に愛されているような雰囲気のお店だったので、旅人気分が強まりました。
あと、思ってたより安くて最高でした。
お腹いっぱいになって、その後はホテル最寄りの駅まで帰ってきました。完全に陽が落ちておらず、まだまだ明るいのですが、この時点でも20時半前。
ヨーロッパの夏は日没が遅く、夜も基本明るいことは旅の中で知るのですが、この日は初日だったのでなかなかの衝撃度でした。
治安も悪いとは聞いていましたが、全然暗くならないので、そんなに遅くならなければ夜も思ってたより楽しめるやんと思いました。
ホテルに戻り22時頃就寝。いよいよ、明日から丸一日の観光が始まります。
というわけで、今回はここまで。
次回は、カンプ・ノウ、バルセロネータのビーチ、旧市街に行った際の様子をお届けします!
それでは、また!
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