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収益の拡大戦略は?新規上場企業分析!〜株式会社ヴィッツ〜

みなさんこんにちは。
ご覧になって頂きありがとうございます。

まだまだ2019年マザーズ上場企業64社分が終わらないので、引き続き頑張っていきたいと思います!本日時点で2020年のIPO数が17社ですので、早く追いつけるように頑張ります!

IPO企業分析第18弾!本日は、株式会社ヴィッツさんです。

毎度のことながら、間違っている箇所などありましたら、いつでもご指摘ください!
また、こんなこと追加で記載してほしい、などの心優しいご意見がありましたら、いつでもご連絡ください!

※尚、記載の情報は、日本取引所グループの新規上場会社情報に掲載された書類を元に作成しており、投稿日時点での情報ではありません。

「株式会社ヴィッツ」概要

■設立日  :1997年6月11日(上場承認日:2019年2月28日)
       ※上場承認まで21年と263日
■従業員数 :135人(単体)/142人(連結)
■本社所在地:名古屋市中区栄二丁目 13 番 1 号
■市場   :マザーズ
■代表者名 :服部 博行

■事業内容:
組込み製品のソフトウェア及びリアルタイム OS の受託開発と販売、組 込みソフトウェア等の研究開発

■経営理念・ミッション・ビジョン:
ビジョン:
1.自動運転技術を雪道に応用する。
2.コネクテッドカーの時代に、強固なセキュリティシステムを構築する。
3.食料問題を農業機械の電子化・自律化で解決したい。
4.海外の超優秀人材の登用と沖縄活用を進め、強い研究開発体制を築く。

主要年間指標(2018年8月期) →2019年8月期 ※連結

■売上    :2,375,816千円 → 2,300,593千円
■経常利益  :223,754千円 → 304,449千円
■純利益   :135,527千円 → 230,659千円
■時価総額初値:110億(初値PER28倍)
※以下、新規上場時の有価証券報告書(Ⅰの部)

現時点の時価総額 :71億

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過去5年間での社名検索回数推移

ヴィッツ社の検索回数は、有名な経営学者である「フィリップ・コトラー」とほぼ同じ検索回数でした。

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ビジネスモデル概要と図解(独自作成)

ヴィッツ社は、自動車や家電製品向けの組み込みシステムの開発や、自動運転システム開発用のシステム・エンジニアリングサービス、機能安全コンサルティング及び開発サービス等をワンストップで提供しています。

組み込みシステムとは、簡単に言えば、スマートフォンやパソコン、自動車のようなハードウェア(機器)の中に入って、特定の機能をコントロールするコンピュータシステムのことです。

ビジネスモデルは下記の通りです。

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考察

組込システム開発〜機能安全開発まで、ワンストップでサービスを提供できる技術力を持っていることがヴィッツ社の強みと言える。

自動運転や、MaaSに代表されるように、今後ますます自動車等の機器はソフトウェアとのシームレスな融合が必要となるため、その時代において、ヴィッツ社のような技術力を保有する企業の価値はますます高くなると想定される。

・売上比率は、組込システムがほぼ占めているものの、自動運転等のシフトに伴い、システムズエンジニアリングや機能安全開発事業の構成比が増え始めている。

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・特に、機能安全開発事業は、他事業に比べ非常に高利益率で事業展開を行っていることから、この比率が増えることで、さらなる事業基盤の強化が見込まれる。
機能安全開発事業においては、機能安全性の強化を行いたい企業へのコンサルティング、またそれに関わるノウハウをまとめたコンテンツ等を販売することで、高利益率を実現している。(コンテンツ販売は、いわゆる受託的な人月換算開発(変動原価)ではなく、基本的には初期投資の回収モデルになるため、高利益率となりやすい。但し、販売できなければ確実に損をする。)

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・ヴィッツ社の2020年8月期決算資料にも、この領域(コンテンツ販売=知財販売)を拡大することで、さらなる事業強化を目指すことが記載されています。

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まとめ

今回は、組込システム開発等の事業展開を幅広く行っている株式会社ヴィッツさんの分析記事でした!

この領域には本当に未来がありますね。ワクワクします。
私も自動運転のアノテーションに関わったことがありますが、セマンティックセグメンテーションは本当に作業が大変でした。

ぜひ、この領域で更に事業を拡大させてほしいです!

それでは、また次回!!

P.S. 正直、もっと時価総額が高くてもおかしくないくらいの技術力を持っているとは思うのですが。。

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