IDaaSに強み!新規上場企業分析!〜HENNGE 株式会社〜
みなさんこんにちは。
ご覧になって頂きありがとうございます。
2019年の新規上場企業から開始し、現在、2019年マザーズ上場企業64社分中41社掲載、残り23社です!
本日時点(8/10)で2020年のIPO数が32社ですので、合計残り55社です!
IPO企業分析第41弾!本日は、HENNGE 株式会社さんです。
本記事は、ビジネスモデル理解のために作成しています。
間違っている箇所などありましたら、いつでもご指摘ください!
※尚、記載の情報は、日本取引所グループの新規上場会社情報や最新の決算資料等を元に作成しています。
「HENNGE 株式会社」概要 ※新規上場時
■設立日 :1996年11月5日(上場承認日:2019年9月2日)
■従業員数 :134人 ※連結
■本社所在地:東京都渋谷区南平台町 16 番 28 号
■市場 :マザーズ
■代表者名 :小椋 一宏
■事業内容:
企業向けクラウドセキュリティサービス「HENNGE One」の提供
■経営理念・ミッション・ビジョン:
ビジョン:テクノロジーの解放 (Liberation of Technology)で世の中を変えてい
く。
主要年間指標
2018年12月期(上場対象期) → 2019年12月期
■売上 :2,834,900千円 → 3,426,851千円
■経常利益:219,258千円 → 177,513千円
■純利益 :123,331千円 → 109,897千円
■時価総額初値:308億円(初値PER247倍)
※以下、2019年12月期の有価証券報告書
現時点の時価総額 :811億
ビジネス概要
HENNGE社は、時代に合わせて事業領域を変化させながら、その時代ごとに企業で発生する様々な課題を「テクノロジーの解放 (Liberation of Technology)」で解決する、ビジネス展開を行っています。(以下、2019年9月期有価証券報告書より抜粋)
事業としては、以下の2つの事業展開を行っています。
①HENNGE One事業
②プロフェッショナル・サービス及びその他事業
HENNGE One事業では、企業が利用する様々なクラウドサービスに対して横断的に、セキュアなアクセスとシングルサインオンを実現する「IDaaS (Identity as a Service)」サービスの「HENNGE One」を提供しています。
※上記、HENNGEWEBサイト サービスページより抜粋
プロフェッショナル・サービス及びその他事業は、メールをセキュアに大量かつ高速に配信するオンプレミスのメール配信パッケージソフトウエア等を展開しており、
①メールを携帯・PC・スマートフォンに大量かつ高速に配信するクラウドベースのメー ル配信サービス「Customers Mail Cloud」
②メールを携帯・PC・スマートフォンにセキュアに大量かつ高速に配信するオンプレミスのメール配信パッケージソフトウエア「HDE Mail Application Server #Delivery 」/ 「HDE Mobile MTA」
を提供しています。
有価証券報告書より抜粋したビジネスモデル図は以下の通りです。
トピックス
・各事業の売上構成は以下の通りで、HENNGE One事業が牽引しています。
HENNGE One事業:2,916千円(約85%)
プロフェッショナル・サービス 及びその他事業:511千円
・HENNGE One事業の主要KPIは以下の通りで、順調に拡大しています。(以下図は、2019年9月期 決算説明資料より抜粋)
契約企業数:1,428社(前年比21.4%増)
契約ユーザ数:1,672,160人(同22.0%増)
また、SaaS事業として非常に重要なKPIである平均月次解約率(直近12ヶ月)が0.12%(同0.03ポイント減)と非常に低く推移しています。
・2019年度は、売上3,422,244千円に対し、売上原価は605,105千円、売上総利益が2,817,139千円(82.3%)と、SaaSビジネスとして、非常に高利益率な事業構造になっています。
まとめ
今回は、IDaaSサービス「HENNGE One」を提供するHENNGE 株式会社さんの分析記事でした!
IDaaSは、SaaS市場の拡大に連れ、ますます拡大が想定される市場の為、現時点でこの市場の有力企業として展開しているHENNGE社は、今後更に事業を拡大していくのではないでしょうか?
サービス特定としても、解約しづらく(実際解約率が非常に低い)、事業構造として非常に強いものになっていると思います!
今後のさらなる拡大に期待です!
それでは、また次回!!