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新規上場企業(IPO企業)のビジネスモデル分析をしてみた!〜株式会社スマレジ〜
みなさんこんにちは。
ご覧になって頂きありがとうございます。
引き続き、独自の分析記事を投稿しています。
自身のビジネス理解向上のため、そして当該企業の調査に少しでもお役に立てれば、という気持ちも含めながら、分析を行っていきたいと思います!
「おまえ、ココ間違ってるぞ!」「そんなことはない!」といったお叱りやご指摘がありましたら、いつでもご連絡ください!
IPO企業分析第5弾!本日は、株式会社スマレジさんです。
※尚、記載の情報は、日本取引所グループの新規上場会社情報に掲載された書類を元に作成しており、投稿日時点での情報ではありません。
「株式会社スマレジ」概要
■設立日 :2005年5月24日(上場承認日:2019年1月25日)
※上場承認まで13年と246日
■従業員数 :79人
■本社所在地:〒541-0053 大阪市中央区本町4-2-12 野村不動産御堂筋本町ビル 3F
■市場 :マザーズ
■代表者名 :山本 博士
■事業内容:
スマレジなどのアプリの開発及び販売、その他周辺機器の販売
■ビジョン・経営理念:
販売データの保有量で日本一、活用方法で世界を目指します
主要年間指標(2018年4月期)
■売上 :1,393,263千円
■営業利益 :303,000千円
■経常利益 :302,706千円
■純利益 :216,605千円
■時価総額初値:292億(初値PER114倍)
※以下、新規上場時の有価証券報告書(Ⅰの部)
過去5年間での社名検索回数推移
※比較用のキーワードは、私が大体同じような検索回数の一般用語のキーワードを主観で選定しています。(今回は「モスクワ」との比較です)
上場してから、検索回数がかなり上がっているようです。時によっては、モスクワの検索回数を超え、2019年後半頃からはほぼ同じ規模の検索回数になっています。
「スマレジ」というワードが、企業名というよりも、一般名として浸透しつつあるのではないでしょうか?
ちなみに、競合サービスである、リクルート社の「エアレジ(Airレジ)」と比較してみると、スマレジのほうが認知度は高いようです。
ビジネスモデル概要と図解(独自作成)
スマレジ社は、スマートフォンやiPadで利用できるPOSレジシステムを提供しています。10年くらい前までは、店舗には大きなレジが置いてあった記憶がある方も多いと思いますが、スマートフォンやタブレットの普及に伴い、手軽に準備することが可能で、多くの小売店で、このような手軽且つ高機能なレジを見かけることが増えてきているのではないでしょうか?
スマレジは、このPOSレジを通して、クレカ決済、QRコード決済などに対応していることはもちろん、お客が直接オーダー活用なセルフオーダーシステムなども提供しています。
考察
・主要KPI:無料プラン3,267店舗、有料プラン8,459店舗
と、かなり多くの店舗にて利用されており、これからも更に拡大することが見込まれる。
・全体売上の内、721,949千円(約51%)が自社サービスの売上であり、高利益をここで作り出すことができている。一方、664,819千円という約半分弱が外部周辺機器販売で占めている。
・ハードウェアを活用したSaaSビジネス(リカーリング収益)という構造となっているため、ソフトウェア単体のSaaSサービスに比べ、解約率が非常に低いことが想定される。
・Airレジ等の競合がいる反面、すでに多くの顧客を抱えられているため、顧客データを活用した新規ビジネスの構築等で更に事業強化していくものと思われる。
まとめ
今回は、株式会社スマレジさんの分析記事でした!
個人的には、このスマレジさんのようなサービスが世の中に広がっていくことは、なにか新しいことを期待させてくれますので、シンプルにすごく好きです。(最近、本当に飲食店や美容院などで見かけることが増えました)
また、キャッシュレス決済などへの対応ができているため、スマレジを導入している小売店では、カード決済などが行いやすいのも、あまり現金を持ち歩かない私にとってはすごくうれしいです!
今は、コロナの影響で小売店の状況がよくありませんが、この苦境を乗り越えて、もっと大きな会社になってほしい、と期待しています!
それでは、また次回!