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プラットフォーム連携ビジネスが秀逸!新規上場企業分析!〜株式会社フィードフォース〜
みなさんこんにちは。
ご覧になって頂きありがとうございます。
2019年の新規上場企業から開始し、現在、2019年マザーズ上場企業64社分中29社、残り35社です!
本日時点(6/22)で2020年のIPO数が20社ですので、合計残り55社です!
IPO企業分析第30弾!本日は、株式会社フィードフォースさんです。
毎度のことながら、間違っている箇所などありましたら、いつでもご指摘ください!
また、こんなこと追加で記載してほしい、などの心優しいご意見がありましたら、いつでもご連絡ください!
※尚、記載の情報は、日本取引所グループの新規上場会社情報や最新の決算資料等を元に作成しています。
「株式会社フィードフォース」概要 ※新規上場時
■設立日 :2006年3月23日(上場承認日:2019年5月31日)
※上場承認まで13年と69日
■従業員数 :64人(単体)
■本社所在地:東京都文京区湯島三丁目 19 番 11 号
■市場 :マザーズ
■代表者名 :塚田 耕司
■事業内容:
データフィード事業、デジタル広告事業、ソーシャルメディアマーケ ティング関連事業
■経営理念・ミッション・ビジョン:
ミッション:『働く』を豊かにする。~B2B領域でイノベーションを起こし続ける~
主要年間指標
2018年5月期(上場対象期) → 2019年5月期
■売上 :562,148千円 → 700,133千円
■経常利益 :△28,244千円 → 34,889千円
■純利益 :△28,868千円 → 43,367千円
■時価総額初値:154億円(初値PER--倍)
※以下、2019年5月期の有価証券報告書
現時点の時価総額 :153億
過去5年間での社名検索回数推移
フィードフォース社の検索回数は、チュニジアの首都「チュニス」とほぼ同じ検索回数で、上場時に大きく上回っています。
ビジネスモデル概要と図解(独自作成)
データフィード社は、主にデジタルマーケティング領域において、データフィード、構造化データ、ID連携等のテクノロジーを活用し、「企業の持つ情報を適切な形でユーザーに届ける」ことで、企業の抱える課題の解決や生産性の向上を支援する事業を展開しています。
具体的には、GoogleやFacebook等のプラットフォーマーを対象とした広告作成・運用の自動化サポートサービス「EC Booster」や、ソーシャルログイン機能を自社サービスに簡単に導入できるようになるサービス「ソーシャルPlus」など、多くのサービスを手掛けています。
ビジネスモデルは下記の通りです。
トピックス
・主要な各サービスの売上は下記の通りです。特に、ソーシャルPLUSはSaaS型収益事業として、大きく売上を支えています。(2019年5月期 決算説明資料より抜粋)
プラットフォーム事業)
DF PLUS :174,679千円
Feedmatic :188,617千円
SaaS事業)
dfplus.io :64,367千円
EC Booster :26,894千円
ソーシャルPLUS :209,025千円
・また、主要各サービスの顧客数は以下の通りです。EC Boosterがサービス開始1年程度で大きく顧客を開拓しています。(2019年5月期 決算説明資料より抜粋)
まとめ
今回は、データフィードを活用し、さまざまなデジタルマーケティングサービスを手掛けるフィードフォースさんの分析記事でした!
シンプルに、非常に秀逸なビジネスだな、と感じました。
確かに、プラットフォームサービスが増えている中で、それらのサービスを適切に扱うことは、ノウハウがない企業では難しいため、それを一元管理するシステムを提供する、というのはすごくニーズがあると思います。
ソーシャルPLUSを始め、自社で連携すると各社の仕様を常に把握しなければいけない、というペインに対して、適切なサービスを提供していると感じます。
また、EC Boosterは売上貢献度自体はまだ少ないものの、圧倒的に顧客数を増やしているため、今後この領域で利益率の高いサービスを提供することで、さらなる収益基盤の強化が可能になります。
とにかく今回は、顧客のペインに対して適切なサービスを提供する、というビジネスモデルを考える上で、最も重要なことを改めて考えさせられました。
今後の拡大に期待です!!
それでは、また次回!!