共感工房 “ホンネをポロッと言って辞めることに”

◆ 静岡県の川勝知事が、突然、県知事を辞める騒動になったらしい。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 川勝知事に早期辞職申し入れ 県議会の自民、公明両会派―静岡 ⇒ https://x.gd/YGKlq ■

 静岡県の川勝平太知事が職業差別と受け取られかねない発言をし、6月議会で辞職する意向を示したことを受け、県議会の自民党と公明党の両会派の代表は4日、県庁で知事と面会し、早期辞職と発言の撤回を求めた。

 知事は申し入れを神妙な面持ちで聞いた上で「しっかりと受け止める」と述べたという。


◆ 正しいことを言って騒動になるとは、気の毒な事ですが …

 知事は、先日の県の新規採用職員への訓示で“県庁はシンクタンク。野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、皆さまは頭脳、知性の高い人”と発言していました。

 ところが、それに対し、“職業差別発言だ”と批判が殺到したとかで、川勝知事は、辞任するはこびになったらしい

 もう少し、ていねいな言い方をしておけば、言っていることは正しいのだから、批判も来なかったと思います。要は、いちいち言うのは、面倒くさくなるお歳頃ということ。[ #言っていることは正しい ]

 川勝知事は75歳。政治家も75歳にもなると、わかりきったことをあれこれ弁明するのも面倒なので、この際、辞める潮時と考えたのだと思います


 自分なりにそれなりのことをやったと自負できた人は、潔く、スパッと辞める。細川首相や小泉首相や鳩山首相などは、そのタイプ。首相ではないが、ハマコーさんなども。[ #潔くやめる ]

 首相を辞めて政治的な影響力に固執するタイプの人は、始末が悪い。森首相や麻生首相などがその典型で、二階幹事長などもこのタイプ。


◆ 実は、私も、30年近く前に、ある村の“長期総合計画”を執筆した時に、似た様なことを書きました。

 基本構想の推進体制の部分で、“行政職員は村づくりのプランナー(設計者)でありプロデューサー(演出家)”と行政職員の自負を促すためにあえて計画書に書きました。

 もちろん、それは現実のことなので、批判などは一切ありませんでした。現実をきちんとした言い方で指摘してやれば、批判など出てくるはずはもありません


 長期総合計画は行政計画の最上位計画。10年間は、この計画の下に村づくりが遂行されます。村づくり計画を実際にやっているのは、主だった行政職員が中心です。

 つまり、係長全員が計画の策定幹事をつとめ、課長以上が策定委員をやり、村の主だった団体の長などが審議会委員をやります。

 そのために必要な各界への詳細なヒヤリング調査やアンケート調査などは専門家である行政コンサルなどがやり、直接執筆するのも行政コンサルがやることが多い。

 要は、村の知力を総動員して策定するのが長期総合計画ということになります。[ #知力を総動員する ]


◆ 蛇足ですが、大掛かりな計画策定はきちんとした本に整理されるので、“失言”的な失敗はおきません。

 でも、イベント的な“訓示”等で話す時には、ポロッとホンネを口走ることもあるのだと思います。[ #ホンネを口走る ]

 政治家たちは、話しているうちに、調子に乗って言わなくても良いことまで言ってしまうことも多いのです、おそらく。まぁ私流に見れば、政治家に頭のいい人は少ない。


 ちなみに、政治家は“特別職”の公務員ですが、行政職員ではありません。行政職員ほどの用心深さがあって教養もある人は少なく、短絡的発想しかできない人が多い

 私は、政治家は何かの利権関係の代弁者ととらえています。だから、●●推薦などの肩書をつけたがる。中には、“統一教会推薦”などを公言するとぼけた政治家までいました。

 イスラム教を国教にしている国などはともかく、日本は、“政教分離”の国なのです。[ #政教分離 ]

#コラム #ブログ #天眼流 #天の邪鬼 #共感工房


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