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ペイミーに勤務して2年、いまこそ取り組みたいこと

ペイミーの宮澤です。ペイミーで働くようになり、2年が経ちました。

2022年2月に現代表の卜部が着任して3ヶ月後に入社して以来、組織体制、株主構成が変わり、事業も祖業の給与前払い事業に加えて、AIイネーブルメント事業を行うようになりました。

この2年間、仲間たちとともに事業と会社づくりを試行錯誤できていることは奇跡的で、すべての関係者に心から感謝しています。

このnoteでは入社して2年の区切りに、現在の弊社の事業と組織づくりの取り組みについて書きました。

全てのリーダー、挑戦者のインスピレーションに繋がると嬉しいです。


事業について:就労人口の減少に、生成AIと向き合う

弊社は祖業として給与前払い事業を運営し、7年目を迎えています。今後の物価高騰や金利上昇局面に鑑みて、社会的に非常に重要な役割を担わせていただいていると感じています。

もう一つの事業はAIイネーブルメント事業です。私はこの事業を通じて、就労人口減少に対し、生成AIが一定のジョブを引き受けることで、日本企業や国のあり方を更新することに役立つと信じています。

本事業を立ち上げる上での前提認識、弊社の探索・開発しているサービス領域はとても興味深いものなので紹介させてください。

  1. 人材不足が顕在化
    就労人口の減少を受け、採用市場は売り手市場でどの企業も人を確保することが経営課題になっています

  2. 提供価値が生産性向上からジョブ提供へ
    その課題に対する一つの解決策として、SaaS企業がBPaaSを志向し、コンサルもBPOを提供。営業代行やRPO事業者の数も増加傾向です

  3. 生成AIはこのトレンドを後押しする
    生成AIは何らかのアウトプットを生成(=ジョブを提供)するものです。民主化された生成AIがno.2のトレンドが加速することは確実です

  4. 生成AIによる業務フローの変容
    生成AIは既存の業務フローやツールを前提に活用することもできますが、after 生成AIは新しいツール、業務フローの立ち上がりにより、就労体験が変容します

  5. ユースケースの特定
    生成AIの民主化でそのユースケースが大きく広がっています。我々のような新規参入事業者にとって、どのユースケースに対応し事業成立させていくかはとても大切なテーマです

様々な前提条件を踏まえ、弊社では「人とテックと生成AIによる共創」をいかに作っていくのかにチームで向き合っています。

なお、弊社は営業領域だけでなく、足元では採用領域をご支援するプロダクトを開発、ご提供する準備をしております。

組織について:チームでシンクロして働くのは楽しいし力で出る

次に組織について触れます。

私たちは大きな挑戦を掲げる組織ですが、協力し続ける中で挑戦を育むアプローチをとっているとも言える組織です。

これについて、もう少し書いていきます。

2021年11月に弊社代表の卜部とランチをした時から、組織づくりのコンセプトには「アジャイルと対話」が掲げられていました。「事業は変わりゆくこともあるだろうが、このコンセプトは外せない」という彼の信念とそれへの共感で、組織運営がなされています。

2年間の中で、このコンセプトが実際に日々の行動として落とし込まれるようになり、それをまた言語化するとどうなるのだろうか?という問いが立ちました。チーム内で話し合いを重ね、2024年1月末に「チームでシンクロして働くのは楽しいし力で出る」という言葉に、6つのVALUEがぶら下がったポスターがオフィスに貼られ、ことあるごとに見返されています。

このVALUEが事業を推進させる上で大切であることを確信する一方で、どのような組織を体現していきたいのか?と考えていました。そんな時に、坂井風太さんのスライドに出会い、ヒントをもらいました。

坂井さんは、そのわかりやすいスライドで組織開発で目指したい状態として私ならできるようになるという「自己効力感」に満ちている人材の採用・育成と、私たちならできるという「組織効力感」だと整理されていました。

なるほどと受け取ったと同時に、私たちが大切にしている「チームでシンクロして働くのは楽しいし力で出る」という考えは、まさに「私たちならできる」という組織効力感に言及していることだなと驚きました。

そして、アジャイルと対話はまさに自己効力感と組織効力感を育むことを目的としているのだなと整理できました。さらに、坂井さんのスライドとこの2年の経験を踏まえて、アジャイルと対話を別の角度から自分なりに書くと以下のようになります。

  1. 自己挑戦の支援
    日々、検証したい仮説が動き、それぞれの役割も変わる中、すべてのメンバーが自己挑戦に向き合うことになります。簡単ではないですが、その時点の仮説と検証方法、担当パートの明確化と相互共有を自ら推進していくことが大切です。

  2. 経験・組織学習の支援
    各人の自己挑戦の結果から組織が未来の兆し、組織が担っていく役割に気づき続けていくこと。私たちは、日常的にふりかえりから始め、経験から組織で学ぶことを大切にしています。

  3. 存在承認の支援
    挑戦に対して、周囲は適切に反応・フィードバックが求められます。許容される失敗の定義やメンバーの存在を承認する姿勢や関わりが大切です。具体的には1on1はその機会の一つであり、他にも感謝ワークを行なっています。

「チームでシンクロして働くのは楽しいし力で出る」という「私たちならできる」組織効力感の育みは、事業づくり(挑戦の育み)に必要不可欠です。そのために、アジャイルと対話があると整理することができました。

いまこそ

ここまでが、ペイミーで2年間過ごす中で、事業と組織の観点でわかってきたことです。

最後に、昨今の記録的な円安で感じたことに触れさせてください。私がペイミーで働く理由にも繋がります。

急落した為替の動きに驚き、その要因について簡単に調べると、日米の金利差だけではなく、2011年以降、断続的に続く貿易赤字があると説明することもできるそうです。そもそも失われた30年というキーワードで「国力の低下」が叫ばれており、一人当たりGDPが38位(2023年)という統計や円安傾向により2025年には世界GDPランキングも1年前倒しで5位に転落するという報道もありました。

「国力の低下」という言葉をずっと耳にしていた中で、今回の円安をきっかけに、いよいよ危機感を感じました。同時に、先人が積み上げてきてくれたアセットにフリーライドしてきたのかもしれないという気持ちが湧き上がりました。

そんな中、ジョーシスやラクスルのファウンダーである松本さんの今回の円安を契機にする可能性に触れたPOSTに奮い立たせされました。

円安で生じるチャンスを考えて見ました。 韓国は97年のアジア通貨危機を契機にグローバル化に成功し躍進を遂げました。実は日本の今回の通貨危機も同じようなきっかけになるのではと期待しています。(原文ママ)

Yasukane MatsumotoさんのPOST(2024年5月2日)

変革の担い手であるスタートアップに携わる一人として、今こそ、未来の兆しに気づき、協力し、学び、挑戦するときだと感じました。見渡すと、日本には素晴らしいリーダーたちがそれぞれの持ち場で奮闘していることが分かり、勇気づけられます。私自身、そして株式会社ペイミーも変革の担い手となるようにと、心を新たにいたしました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

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挑戦には対話が不可欠だと、この2年で身に染みて感じるところです。

新規事業、生成AIの活用、採用を中心とした人事業務、キャリア、何かピンと来た方は是非、ご連絡くださいませ。


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