コミュニティの作り方 - 佐渡島本のまとめ(3/3) -
これまでに、佐渡島さんの本を読み解きながら、コミュニティが必要とされる理由や、コミュニティとは何か?を整理してきました。
● いまコミュニティが求められる3つの理由 - 佐渡島本のまとめ(1/3) -
● コミュニティとは何か? - 佐渡島本のまとめ(2/3) -
コミュニティが求められる理由
簡単に振り返ってみると、コミュニティが求められる背景には、インターネットの普及による情報の変化が大きく影響していそうだという話でした。
「情報に関する変化」を具体的に言い表すと、①ネットが普及して情報の量や、②情報へのスタンスの多様化、そして、③情報の流れが双方向になっていることと整理しました。
そもそもコミュニティとは?
また、コミュニティはある世界観への強化に基づいて、メンバーが主体的な参加を求められるネット型の組織というであることも整理できました。
そして、ここまでで、大事なメッセージのひとつは「コミュニティの参加には主体性が求められること」であり、そのためには自分が好きで得意なことに自覚的になることも大事だよねということでした。
コミュニティの作り方
そのような中、今回は「どうやって、コミュニティを作っていこう」という話を整理したいと思います。
これについては佐渡島本では大きく2つの論点に触れられています。「信頼関係をどう構築していくか」と「メンバーをどう動きやすくするか」という話です。
信頼関係の構築
信頼関係をどう構築していくか?は情報の広め方の話とも言い換えられそう。分解すると、メンバーの広げ方、情報の内容、そして、コミュニケーションの姿勢の話。
メンバーの広げかたとしては、本当に少しずつ、時間が掛かってもいいから、情報を手渡しするように広げていこうというもの。
そして、情報の内容として、本の中で語られていたのは「自己紹介」を何度でもすべしというもの。「晒すこと」で安心、信頼が構築されるということでしょう。
で、最後にコミュニケーションの姿勢(順序ともいえるかも知れないがあえて姿勢)。具体的には「熱狂よりも先に何よりも安全・安心」の場づくりをせよというもの。
これらはヨガコミュニティを運営したり、プロボノを前提としたソーシャルファンドの運営にも多少関わったものとしては、すごく納得する。
参加を促すための仕掛け
もう一つがメンバーをどう動きやすくするかという話。信頼関係の構築はそのための大前提で、ティップスとして、役割を決めることや、イベントを作るということ。
この大切さや、この論点を考える上で、実は「学校」などの既存のコミュニティを見てみるのは、結構学び、気づきがあるよということが印象的でした。
コミュニティの社会実装
これまで3回に分けて、佐渡島さんのコミュニティ本を「コミュニティが必要とされる理由」「コミュニティとは何か?」そして、最後に「コミュニティの作り方」という感じで整理してみました。
本業で、自律分散というコンセプトを持つ「ブロックチェーン・暗号通貨」の事業開発に従事している身としては、この本は本当に面白かった。ヨガイントラをしていた身としても面白かった。社会がネット化していく中で、コミュニティが社会実装されていくんだという確信も持てた。
コミュニティというものが、これからの社会のハイパフォーマンス組織(必ずしもお金稼ぎを最大化するという文脈ではなく)として、そして、みんなが自分らしく生きていくために、求められていくはずというのを改めて、感じました。
改めて、糸井さんが10年以上前に使っていた「インターネット的」という言葉。まだまだ、社会がインターネット的に変化している真っ只中だし、その動きを推進する側でいたいなとあらためて感じた次第。
さいごに
佐渡島さんの本にも、糸井さんの本にも、インターネット的な社会になり、コミュニティという組織形態(人との繋がり方)が一般的になっていくと、「自分が何ものか」ということにしっかり答えられるようになることが求めれると書かれています。
このことについて、自分なりに、過去に言葉にして整理したことがあるので、こちらに繋げて、佐渡島さんのコミュニティ本のまとめを終わりたいと思います。
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