「撮ルンです」という撮影会をはじめます
10月21日(日)、11月11日(日)に「撮ルンです-感性で撮る・選ぶ-」というありそうでなかった撮影会を行います。
今から4年ほど前、独立をきっかけに移動が増えることに比例して写真を撮る機会も増えていきました。そして、気付けば「写真を撮る」という行為が、「毎日を楽しく」してくれていて、いつかは写真やカメラに関連することをしたいという思いを形にした企画です。
考え方
企画を考える上で、今では撮影のお仕事を頂くこともありますが、撮影に関する知識や技術に関してまだまだ私が教わりたいので、一般的なカメラ教室のような形ではない、私らしい形、「私なりの写真観や楽しさ」みたいなものを大事にしたいと考えていました。
「私なりの写真観」といっても写真学校などで当然のこととして教わることかもしれません。だけど、あえて無知ゆえに書かせていただきます。
一つは、「良い写真」とはなにか?という問い続けることです。
現在の私が「良い写真」を言語化すると、
「撮影者の意図や気持ちを感じさせてくれて、静止画なのにその前後の時間の映像が浮んでくる写真」と思っています。
つまり撮る人の「感情」が欠かすことが出来ない要素となります。
当たり前のことを書いているという自覚もありますが、今では写真を撮るという行為は誰でもスマホでできます。さらに簡単に撮り直しができるが故になんとなくでたくさん撮ってしまいます。つまり感情を込めるということが難しい世の中になっていると考えています。
さらに「インスタ映え」という言葉に代表される撮り方のノウハウやそういった写真に影響され、自分の感性よりも真似たものを撮ろうと無意識にしていることもあるでしょう。
つまり写真を撮ることが当たり前になったが故に、1枚、1枚への愛着は薄まり、「真剣に見て、撮る」ということをしなくなっているのではないでしょうか。
もうひとつ大切にしていることは、撮った写真の中から「選んで、編集して、プリントして紙として見ること」です。
撮った写真は、記念日などでプリントすることはあっても、普段はスマホの中、良くてPCで眺めて終わりなのではないかなと思います。そこであえて10枚/月でもお金をかけて紙として出力してみる。そうするとサイズによる違いや色味など撮った写真に対してまた違った感覚を持つことができます。
思うようにいかなかったこれまで。その中での解
1枚1枚を大切にしてほしい。
そのために最初はフィルムカメラを使うことを考えました。
どのように撮れているかわからない環境にすれば1枚、1枚を大切にするのではないか?という理由です。
といっても誰もがフィルムカメラを持っているわけでもないし、撮る上での設定などはじめての方が簡単にはできません。
そこで閃いたのが「写ルンです」を使うことです。
ちなみにその時のタイトルは、「写ルンですで撮ルンです」
「写ルンです」は、設定を考える必要がなく、ただシャッターを押すだけで撮れます。あとはお店に行き、現像と一緒にプリントをお願いするだけ。
ただ2回ほど友人と開催したのですが、現像にかかる時間がどうも無駄になりがち。またそもそもちゃんと撮れているのか?という不安があるように思えました。実際にシャッターを押していたのに、全く撮れていなかったこともありました。(ちなみに原因は、指でレンズを隠していました)
その後、課題は明確なのに中々、良い解決策が浮かばなかったのですが、偶然ビックカメラのカメラコーナーで出会ったのが、今回使用するデジタルとアナログのハイブリッドなカメラinstax SQ10です。
こちらを使えば、デジタルでどのように撮れるかを確認できます。
それでいて、その場で1枚なんと100円かかることを意識しながら撮影することになるので、1枚ごとになぜここを撮るのか?
などなど、自分と向き合いながら楽しんで撮影してもらえるようになるはずです。
真剣な一枚が生み出すナニカを楽しみに
リニューアルした撮ルンです一回目の主な撮影場所は、新宿御苑です。
御苑という公園を楽しむ上では、紅葉前の中途半端な時期かもしれません。
しかし、だからこそ世の中に溢れている紅葉写真に影響を受けずに自分らしい写真が撮れるのではないでしょうか。
また「撮ルンです」は、撮影後に参加者同士で撮影理由をシェアする時間をとります。
同じ場所なのにそれぞれが異なる視点・考えで撮った写真はどのように見えるのか?
刺激を受け合う時間になるのではないかと楽しみで仕方ありません。
「デジタル」と「アナログ」、「自分」と「他人」。異なる2つが組み合わさって得られた写真が生み出すナニカ。
是非、そのナニカとの出会いを、またこの場で書きたいと思っています。
「撮ルンです」のご紹介
一般的な写真教室のようにカメラの設定や上手に撮れるためのテクニックには触れず、「ハイブリッドインスタントカメラ instax SQ 10」を使って感性のままに撮影・鑑賞する会です。
デジカメやスマホで簡単に写真が撮れる時代にあえてインスタントカメラを使います。
撮った写真を見るにはプリント代が1枚あたりなんと100円かかります。だからこそ1枚1枚真剣に、そして、自然と思いを込めて撮るようになります。
そんな風に撮った写真を現像して見ると、今の自分の感情が表れていたりします。
幸せそうな写真、寂しい写真、混乱している写真…。
「これは!」と思う写真とは、どんな写真でしょうか。
きっと感情を込めて撮った写真こそが、人の心を揺さぶります。
それは何気ない風景であっても人に語りたくなってしまうものです。
人に語りたくなる写真を持っていますか?
自らの意思をしっかりもって写真を撮る。そこから始まる「楽しく」「発見」のある時間を過ごしてもらえたら幸いです。
※「撮ルンです」は、感性を磨き、創造性を養う場「アクティ場」の一つです。他にも「読書しない読書会」「ハッとひらめく 4コマワークショップ」を開催しています。
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