家で映画を観る場合は絶対、吹き替え
映画は情報です。
目線、仕草、表情。ロングショット、クローズアップ。パン、フォロー、ズーム。装飾、衣装、背景、芝居場。全部、情報であり、その伝達方法にすぎません。説明で人は振り向いてはくれないので、優れた映画の監督は説明を表現に昇華させて人物の心や情動を描きます。
そのうえで、映画監督は、映画館でかかることを大前提に情報の過不足がないよう巨大なスクリーンに物語を描きます。ゆえに、決定的に、家で映画を観たところでそのうちの殆どは観た人に届きません。何しろ、100分の1ですから。届くはずがありません。
悪あがきですが、吹き替えが上手い下手の次元を最低限クリアしていれば、吹き替えにすることで画面に描かれている情報を取りこぼさないようにします。映画は情報です。たった一秒のカットでも字幕を読んでいたら、大切な情動を見逃してしまいます。そのせいで面白いと感じれなかったら残念です。