わけへだてなく あたたかい土地 旅先銭湯 鹿児島編 Part2
だいぶ経っちゃったけど、鹿児島にお風呂に入りに行きました。
Part1はこちらからどうぞ。
Day2の夜に鹿児島市内にインしたので、Day3 は朝から鹿児島市内のお風呂に入りました。
5湯め: 長寿泉
長寿泉さんは城山という山の中腹にある温泉です。入口は奥まった感じだし、フロントのスペースもこじんまりしていますが、脱衣所と浴室はなかなか広めです。ロッカーに鍵はなく、気になる人は貴重品はフロントに預けるのがよいと思います…が、私は「まあいいかな」と預けませんでした。カランもずらっと並んでいて、恐らくご近所の常連さんが思い思いに体を洗ったりお湯につかったりしていました。浴槽も、あつ湯の小さい浴槽は3~4人入れるくらい、大き目の浴槽は10人くらいは入れそう。その隣、サウナ脇には1~2人用の小さな水風呂もありました。温泉はあつめでたぶん43~44度くらい(あつ湯はもっとあつい)。サウナには入りませんでしたが、かけ流しの温泉のあつ湯と水風呂で温冷交代浴を楽しめました。
鹿児島出身の有名人と言えば、西郷どん。西南戦争を戦った末に銃弾にたおれ、自決したことで有名ですが、自決した日まで5日間こもっていた洞窟が鹿児島市の城山にあります。長寿泉はその洞窟の真ん前にあります。西郷隆盛が亡くなったのは1877年ですが、その時に恐らく長寿泉はなかっただろうなあ…(長寿泉さんの創業年を調べてみたけど、よくわかりませんでした。入口に大きな木の切り株があって、フロントのおかみさんが「あれは私のおじいさんがここ始めた時からあった」と仰っていました)。西郷さん、長寿泉さんじゃなくても、生前に温泉入ったりしたのかなあ。
といろいろな思いを巡らせながらおいとましました。
(追記)…と思ったら、西郷さんが好んで入った温泉があるみたいです。次、行ってみたいなあ。
6湯め: はらら温泉
はらら温泉さんは住宅街の中にある温泉銭湯。
浴室奥の壁のモザイクタイル絵がカラフルな抽象画で好きなタイプの絵でした。
男湯と女湯の間の仕切りの壁の上には瓦がのっていて面白い。また、昔は子供用の浴槽だったのでしょうか?入り口近くに大人1人がかろうじて体育座りして入れるくらいの浅めの小さな浴槽があり、温まりすぎた身体を穏やかにクールダウンできる空間もありました。
他のお客さんがいないタイミングだったので、室内写真を撮らせていただけました。
7湯め: 松元温泉 玉利浴場
夕方から指宿に向けて移動(と言っても私は助手席に乗せてもらってるだけ)。あたりが暗くなり始めたくらいに指宿市に着き、目的地のひとつである玉利浴場さんへ。
ここは銭湯ハンコ作家のとしぞーさんが以前「いいよ」と教えてくださったお風呂屋さんで、どんな感じかなとワクワクしていましたが…なかなか見つけられず。Googleマップで指し示している建物は確かにあるものの、銭湯には全く見えない。ただのアパートという感じで看板も見当たらない。
いちかばちか、奥に向かって細長く伸びる建物の横の細い私有地かもしれない通路をドキドキしながら分け入ると、建物の傍にガラス窓があり、そこに「入浴料金を箱に入れてください」という貼り紙が。
脱衣所の扉を開けると、まさに浴室からあがろうとしているご婦人がひとりいらして、「あら!あなたたち、初めて?」とおっしゃるので「初めてお邪魔しました」と答えると、じゃあこっち来て、と浴室に手招かれ、温泉の元栓の開け方閉め方を教えてくれました。
たった今元栓閉めちゃったとこだけど、また開けておくわね。上がる時閉めてってくれればいいから!と言ってご婦人は身支度を始めたので、贅沢なことに我々だけで独泉させてもらいました。湯吐口からとうとうと湯船に流れ込む温泉。贅沢の極みです。
我々が上がる頃にもうひとりお客さんがいらして、お話ししたら常連さんのようだったので元栓のことはふれずにホカホカしながらおいとましました。
8湯め: 元湯温泉
旧市営温泉である元湯温泉は、その日の夜泊めていただく宿の真向かいにありました。宿は道路側にバルを併設する、民家を改造したらしいゲストハウスでした。湯上がりの晩ごはんと朝ごはんはこのバルでいただきました。また泊まりたい。テーブルがある共有スペースを中心に個室が並んでいる感じで、他の宿泊者と仲良くなれるかなとワクワクしていましたが、他にはお一人のお客様だけで、早朝出発のようでタイミングが合わず、気配はすれどお目にかかることはありませんでした。自転車の旅をされている方のようでした。
ゆのはまバルのInstagramアカウント↓
https://www.instagram.com/baru.yunohama/
宿のHPはこちら↓
ちなみにこの宿の宿泊者はお向かいの元湯温泉に無料で入浴できますが、同じ源泉のお湯を宿の中の小さな浴室にもひいていて、貸切で利用が可能です。朝、ご飯を食べた後そちらのお湯もいただきましたが、半露天になっていて開放的で気持ちよかったです。
元湯温泉さんは風情のある木造の建物がとても素敵でした。浴室には四角い浴槽がふたつ並んでいて、あついお湯と、もっとあついお湯の2種類でした(個人の感想です)。浴槽の間の壁に元栓があるようで、常連さんがそこの扉を開けて手慣れた様子で中の機械を操作してあつさを調節してくれました。
お湯は塩化物泉のいわゆる「しお湯」で、もしなめていたら多分しょっぱいと思います。(なめてない)そのおかげか、あったまり具合がよく、結構長いこと汗がひきませんでした。
Part3へ続く!今年中に書くぞ!というかそうしないと記憶が失われてしまう…