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私だって、スーパー銭湯行きますよ。【前野原温泉さやの湯処】

銭湯ライターをしています、と自己紹介をすると訊かれる質問がいくつかあります。

「一番オススメの銭湯は?どこに行ったらいいですか」
これは、質問してくれた人がどう言う価値観かが分からないと難しいなと思います。レトロな雰囲気が好きなのか、新しい施設が好きなのか。熱いお湯が好きなのか、ぬるめが好きなのか。模範解答は、「まずは最寄りの銭湯に行ってみてください。その銭湯のどう言うところが好きかによって、自分の好みがわかってきますから」
旅先銭湯の著者、松本康治さんが教えてくださった回答をありがたくコピペしています。

「サウナは入らないんですか?」
サウナ入ります!でも行った施設にサウナがあってもなくても問題なし。じゅうぶん楽しみます。

「スーパー銭湯には行かないんですか?」
一般公衆浴場としての銭湯とスーパー銭湯の違いについて説明すると、コレを訊かれることが多いんだけど、スーパー銭湯も好きですよ、わたし。じゃあ何で銭湯ほど頻繁に行かないかというと、混んでることが多い印象だし、単純に料金が普通の銭湯より高いから(東京都の組合加盟の銭湯の料金は2024年8月現在550円)。

ただ、最近サウナ料金も含めると普通の銭湯も1000円近くするところも多くて、そこまでスーパー銭湯を敬遠する理由もあんまりなくなってきたなーと思ったところで、SNSの投稿で連続して目に飛び込んできたスーパー銭湯、それが

前野原温泉 さやの湯処

私の住んでいるところからは1時間半かかります。小旅行気分。でも夕方から出かけてもオッケーな小旅行。いえい。

最寄り駅は都営三田線の志村坂上駅みたいですが、私は赤羽駅西口からバスに乗って行きました。ときわ台駅行き[赤53]に乗って8個目のバス停、前野町3丁目で降りたら目の前でした。

バス停の前にあった看板

見た目は純和風の温泉旅館みたい。
入口で中から出てきた5歳くらいの男の子が「あそこでご飯たーべーたーいー!!」と地面にひっくり返って駄々をこねていました。ひっくり返って駄々をこねる子供を久しぶりに見たなあ。がんばれ少年。君の代わりに私が中で美味しいものを食べてきてやろう!男の子が館内のレストランでどうしても食べたい理由は、「あそこは楽しそうだし、絶対美味しいから!」と言ってて、お母さんが宥めるために多分「明日また来よう」と言ったらしく男の子は「明日じゃ遅い!遅すぎる!」と叫んでいて、私もその心意気を見習おうと思った。やりたいことは今やる!ありがとう少年。

旅館みたい
ほんと旅館みたい

館内は下駄箱の鍵についているタグで全ての支払いを済ませて、最後にまとめて精算するスタイル。

料金表

岩盤浴は別料金。今回は私は岩盤浴はパスして、休日料金1200円。

浴室はどでかいサウナと水風呂。大きい炭酸泉と水枕が気持ちいいジェット寝湯とジェット座風呂、壁にもたれるとお湯が背中を流してくれる座風呂があり、露天スペースには壺湯3個、塩サウナ(混んでて入れず)、温泉の露天風呂ふたつ、寝湯がありました。浴室より露天スペースの方が大きくて、周囲は木々が生い茂っていてとてもいい雰囲気。アカスリスペースもありました。

土曜日だったからかとても混んでいて、お子さん連れが多かった印象。子供のいるお風呂は活気があって好きです。静かなお風呂もそれはそれで好きです。

あと印象的だったのが、外国人のお客さんが目立ったこと。中国語と韓国語が聞こえましたが、欧米の方もいらして、欧米の方は人前で裸になるのに抵抗あると聞いたことがあったのでちょっとびっくり。でもヨーロッパにはヌーディストビーチとかもあるし、お国によるのかもしれないな。みなさんたくさんの種類の浴槽に目を輝かせていました。旅行客なのかな?だとすれば、観光地でもないのによく見つけたなと思います。

炭酸泉の浴槽周りは一面ガラス窓でしたが、ところどころ開け放っていて、外から気持ちいい風が吹いてきました。浴槽に浸かりながら外を見るとたくさんの木が見えて本当に気持ちよかった。

露天風呂も混んでいて、あずまやのある温泉の浴槽にひとつ入れただけだったけど、風情がありました。やや茶色のお湯の温度も熱すぎずぬるすぎず、個人的にドンピシャでした。

サウナも3回入って冷たい水風呂と外気浴でいい気持ちになり、身支度を整えていざお食事処へ!スーパー銭湯の何がいいって湯上がりにすぐご飯が食べられるところですよね。柿天舎(してんしゃ)という名前のお食事処は、先に席を確保して、レジで注文して呼び出しベルを受け取り、鳴ったら自分で取りに行くセルフサービス。

席は広くて、テーブル席もあれば御座敷もあり、みんな思い思いにくつろいでいました。十割蕎麦が名物らしいメニュー構成だったので、私は天ぷらせいろをお願いしました。

天ぷらせいろ1160円

お蕎麦はとても喉ごしがよく美味しかったです。天ぷらも揚げたてで抹茶塩とよく合いました。お蕎麦以外にもうどんや丼もの、定食などあり、お酒のおつまみも豊富でしたのでどれにするか迷うこと必至だと思います。

温泉成分表

スーパー銭湯ってほんと1日いられますね。それに加えてお風呂も含め、温泉宿のような風情ある内装だったので、ちょっとした旅気分も味わえて、いいリフレッシュになりました。入場料+天ぷらせいろの2000円ちょっとで、旅行に行った気分を味わえました。あまりに旅気分が盛り上がりすぎて、外に出て目の前にイオンがあることにちょっと違和感を覚えました(笑)

近くに住んでいる人がちょっと羨ましいけど、わざわざ時間をかけて行くところが旅気分の醍醐味でもあると前向きに捉えて、また機会を見つけて行きたいです。次回行くなら敢えて有休をとって、平日の昼間から行くのがよさそう。

今日もいいお湯いただきました♨️

帰りの駅のホームで買った桃ジュースも最高でした

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