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銭湯日記♨️ゆ〜シティー蒲田さん(東京都大田区)
本や映画で、もう既に何回もふれているのに、読むたびに、観るたびに新しい発見や感動がある作品があります。
多分、その時の自分のアンテナでは気づけなかった何かを、時と共に成長した新しい自分のアンテナがキャッチしてくれるんだと思います。
掘っても掘ってもお宝出現するやん!という意味を込めて、私はそれらを「お宝本」とか「お宝映画」と呼んでいます。
ちなみに、私にとってのお宝本もお宝映画もたくさんありますが、私の最初のお宝本はミヒャエル・エンデの「はてしない物語」、最初のお宝映画はミロス・フォアマン監督の『アマデウス』です。
JR蒲田駅から徒歩圏内にある「ゆ〜シティー蒲田」さんは、私にとってお宝銭湯です。何回もお邪魔したことがあるのに、毎回「えっ、こんなすごいところが」と驚かせてもらえるお風呂屋さん。
過去の私のゆ〜シティー蒲田さん訪問で発掘したお宝をまとめてみました。
黒湯の匂いの濃さ
蒲田周辺には黒湯温泉に入れる銭湯がたくさんありますが、お店によってお湯が微妙に違います。いろんなお風呂屋さんに行ってその差を体感するのも楽しみのひとつだったりします。
ゆ〜シティー蒲田さんの黒湯は濃いめです。ブラックコーヒーのような濃さ。そして、先日気づいたのですが黒湯の香りも濃い。この匂いが何に由来するものなのか(含有成分のひとつといわれる、メタケイ酸?)素人の私にはわかりませんが、ちょっとクレヨンみたいな匂いなんです。その香りが、ゆ〜シティー蒲田さんのお湯は、他の黒湯のお店に比べてもとても濃い気がします。成分の濃さもあるのでしょうか?黒湯の浴槽は露天風呂スペースにあるので、温泉旅行に来たような開放的な気分でお湯をいただけます。
心地よいサウナ
今まで、黒湯で満足していたわたしは別料金を払ってサウナに入ったことがなかったので、先日初めてサウナに入ってみました。サウナ料金は250円。フロントで、下駄箱の鍵と引き換えにビニールバッグに入った大小のタオルとリストバンドを渡されます。
サウナでこういうバッグやタオルを渡されると、どういうふうに使うべきなのか迷うのはわたしだけでしょうか?バスタオルは、湯上がりに身体を拭くためにロッカーに残しておくべきなのか、お店によっては身体にバスタオルをまいて入るよう指示のあるところもあるし、どこまで何を持っていくのかが謎。と毎回思ってしまいます。
これは多分、何でもすぐ正解を求めてしまう私の性格のクセ故なんだろうな…つまりわたしは人生においてできるだけ間違いたくないんだろうな、と思います。(その割には私の人生、失敗だらけだけど…あ、だからか…)
結論、「好きに使えばいい」。
と、いつも思うのですが、初めてのところではキョドッてしまう。結局サウナ室の前の貼り紙に「サウナにはバスタオルを身体にまいてお入りください(座るところが熱い場合があります)」と書いてあったのと、サウナ室前にちゃんとビニールバッグをかけるフックが並んでいたので、正解を得られたホクホク顔でサウナをいただきました。
サウナ室の温度計は100℃を指していましたが、心地よいと感じられる暑さで、木目が目に優しい座面も床も熱々ではなく、肌の下のタオル越しにじんわり伝わってくる熱さでした。
照明はほの明るい程度でテレビはなく、イージーリスニングが抑えめで流れているのも個人的に大好きです。ポール・モーリアとか、リチャード・クレイダーマンとか、小さい頃ピアノで練習したなぁ、オリーブの首飾りとかまだ弾けるかな?などと妄想しながら座面の奥行きが広いベンチにあぐらをかいて目を閉じると、あっという間に時間が過ぎて汗だくに。
シャワーで汗を流してから水風呂につかると水温計は16℃を指していますが、それより冷たいんじゃないかと思う、刺すような冷水…。冷水でしめられた茹で上がりのお蕎麦のような気持ちになりました。
いつもより短めで上がり、露天スペースの端っこに置いてある長ベンチで外気浴をしていると、黒湯につかりにくるお客さんがみんなため息をついたり、うっとりした表情で目を閉じたりしていて、私まで気持ち良くなりました。
ゆ〜シティー蒲田さんの初サウナ堪能しました。疲れを癒してくれて活力もくれるサウナは、悩みがある時行くと、カウンター越しに優しく悩みを聴いてくれて、時には「そんなことでふてくされてんじゃないわよ!」と背中をたたいてハッパをかけてくれる、行きつけの小料理屋さんの美人女将みたいなサウナだなと思いました。また入りたい。濃いめの黒湯とサウナをどう組み合わせるかも嬉しい悩みです。
飲み物の豊富なラインナップ
脱衣所からフロントにビニールバッグにタオルを入れてリストバンドと共にお返しすると、背後に冷蔵庫があり、色とりどりのドリンクが並んでいます。
吸い込まれるように冷蔵庫に近づいて覗くと、私の大好きなローヤルトップが(茶色のガラス瓶に入ったはちみつ入り炭酸飲料です)。なかなか置いてる銭湯見つけられないんだよなあ、嬉しいなあと思いながらローヤルトップと瓶入りコーヒー牛乳で迷って、コーヒー牛乳は普通のコーヒー牛乳と甘さ控えめパスチャライズコーヒー牛乳から選べたので、思わずそちらを選びました。
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実は、コーヒー牛乳を買う前に別の飲み物に目を奪われていたことを告白します。金色と銀色のパッケージの、100%ストレートりんごジュース。
ご主人に味の違いを尋ねたら詳しく説明してくださった内容がどちらも捨てがたく、気づいたら私は結局金のりんごジュースと銀のりんごジュースの両方を、でもその場で2本は飲めないので持ち帰りで買い、その場で飲む用にコーヒー牛乳を買ったのでした。
どんだけ飲むねん、とお思いの皆様。
私も同感です。
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宴会場で湯上がりの余韻を噛み締める
ゆ〜シティー蒲田さんは、一階から外階段を登って二階に入口があり、その横のフロントでお金を支払います。フロントのそばに更に上にあがる内階段があり、そこを登ると宴会場が広がっています。
ステージがあってそこでカラオケを歌うこともできるとのこと。日曜日はそのステージで歌手やお笑い芸人の方がライブをしているようです。スケジュールは公式サイトから確認できるので、ご興味のある方はご覧ください。
この宴会スペース、わたしは実家並みのくつろぎ感に身を任せてつい長居してしまいます。時間の流れがゆっくりになった気がして、心地よさを味わいたくなるんです。お腹が空いたら飲み物、食べ物も注文できますし、二階のフロントで買った飲み物を宴会場でゆっくりいただくこともできます。お風呂上がりにのんびりリラックス出来るなんて最高だなぁ…。
ゆ〜シティー蒲田さん、是非一度ゆっくり訪問することをおすすめします。お宝を発見したら、わたしにも教えてくださると嬉しいです!