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mochimochi_t
”子供に料理を教えなければいけない”という呪いが解けてきた 〜『ゆる自炊BOOK』〜
「このジャガイモ、半半半半半生 だね」
「んーシャリシャリしてる、生っぽいね」
カレーに入れた新ジャガは火が通ってなくて生だった。息子は”ぽい”と言ったが生だった。
新ジャガは火の通りが早くドロドロになりやすいため、別にしたんだけどな。爪楊枝でブスブス刺して確認したんだけどな。主婦だったときは食事作ってたしそんな失敗した記憶ないんだけどな(記憶捏造?)。けどけどけどけど、生。
息子は実験が好きで料理に興味もある。自分の健康を守るために料理を身につけることは大切だし息子の好奇心を育てたい気持ちはあるが、気が重かった。
無職になったことで時間や気持ちに余裕がでてきたのか、息子と料理をする気になった。とはいえ、不安。小学生の息子に分かりやすく自炊に繋がるようなそんな欲張りな本…があった。
写真が多い、実寸もある、腐りかけ野菜の活用法もある、缶詰調理もある。小学生の家庭科の副読本に良いのでは?
息子にプレゼントすると大喜びで「ぼくにもできそう!」と目を輝かせていた。息子はまず唐揚げに挑戦したいらしい。「しょっぱな唐揚げかいっ!親のわたしは一度も揚げ物したことないぞっ!」と思ったけど、レシピを読むと「これならできるかも?わたしも…できるかも?」と思ってしまう。
「この本があれば教えなくてもいい」と気が楽になり、”教えなくてはいけない”という呪いがあったことに気づく。そしてその呪いは解けている。
息子は唐揚げの買い物リストを作り、買いに行く気満々で友達と公園へ行った。なのでまだ作ってはいないけど、一緒に作るのが楽しみだ。
料理に興味がある子供はもちろん、一人暮らしを始める方、料理に苦手意識が強い方、そんな方に寄り添ってくれる本。