佐渡島 ～新潟旅行記～
息子は幼い頃から電車が大好きで電車の本をよく読んだ。上越新幹線 Maxとき は新幹線には珍しく2階建て車両だったのですぐに覚えた（2021年に引退）。わたしが気になったのは新幹線に描かれている鳥。
この優雅に美しく羽ばたく鳥は”朱鷺（とき）”といって日本の特別天然記念物だという。日本産は2003年に絶滅してしまったが、中国から贈呈された朱鷺のペアの人口繁殖に成功し、現在佐渡では300羽以上が生息しているようで、朱鷺を見てみたいと思うようになった。
新潟に着いても佐渡に行く気にはなれなかった。行きたいけれど青春18きっぷでは行けない。船で往復、レンタカー…初めの一歩の踏ん切りがつかなかった。
新潟旅行では電車好きの息子のために電車を乗り尽くす気でいたが、まさかの直江津で満足してしまい予定が無くなった。
▽乗り鉄息子が直江津で満足した話し
「そしたらママの夢を叶えるぞー！佐渡だー！」
勢い任せ、フェリーとレンタカーを予約し、いざ佐渡島へ。
高速船ジェットフォイル
佐渡島へは新潟港から船で行くことにした。新潟港は立体駐車場があり、食堂やお土産屋さんがあり、予想より大きくて驚いた。
船はカーフェリーとジェットフォイルの2種類があり、ジェットフォイルにした。ジェットフォイルはのりものの本にはだいたい載っていて、どこかで”船体が海面から完全に離れ翼走する”と知り、「船なの？飛行機なの？」と理解できず印象に残っていた。息子も覚えていて「あのジェットフォイルに乗るの？！」と喜んだ。
乗船してモニターにジェットフォイルの解説動画が流れたが全く理解できなかった。船なのか飛行機なのか分からないが、乗船したら海面から完全に離れるところが見れないことは分かった（遅い）。海があまりにも美しく、計画して窓側の席を予約できてたら…と思う。
maSanicofee
佐渡島に到着。爆睡し降船しても半分以上寝ていたので両津港にあるおしゃれなコーヒー屋さんに入る。
好奇心旺盛な息子、店員さんに機材などを質問攻め。その雑談から佐渡牛乳の牛乳パックを見せてもらい「きゃー♡」と悶えた。朱鷺デザインがかわいい。店員さん、色々とありがとうございます。
佐渡牛乳のラテは美味しく、少しずつ起きた。
アイランドレンタカー
レンタカー屋さんなんだけど、観光プランを一緒に考えてくれる。佐渡の海鮮物が食べたくて相談したら、観光ルートから行きやすいお店を紹介してくださった。このお店が最高だったので、感謝。
トキの森公園
トキの森公園を目指しドライブ。道は広く交通量もまぁまぁある、しまむらや吉野家に自動車教習所、離島とは思えぬ都会っぷりに「佐渡にないものはなんだ？！」と盛り上がる。百貨店やスタバ以外はあるんじゃないか。
と思えば、田園があり加茂湖があり、空気は美味しく「ぼくこの匂い好きだなー」「この匂い持って帰りたい」と息子。ドライブするだけで、心が浄化されるようだった。
トキ資料展示室
朱鷺の生態、人工繁殖、佐渡が守ってきた歴史…などをここで学ぶことができる。朱鷺が日本中にいたなんて信じられないが、乱獲されたのは分かる気がする、見惚れるほど美しいもの。じっくり展示物を見る。
トキふれあいプラザ
こちらでは朱鷺を生で見ることができる。遠かったが望遠鏡で見ることができ、動いている姿に生きていることを実感した。羽は朱鷺色ではなく白かった。この朱鷺が日本中どこでも見れる鳥だったなんて。飛翔している朱鷺を見れる日常ってどんなだっただろうか。羽ばたいている音はどんなだっただろうか。そんなことを考えながら静かに見ていた。
すしや まるいし 本店
レンタカー屋さんが紹介してくれた回転寿司屋さん、最高だった。あまりにも美味しくて撮るのを忘れ夢中になって食べた。「おかしい」「わけがわかんない」という迷言もでるほど、とっても美味しかった。もう一度このお店に行くために佐渡に行ってもいいぐらい、兎にも角にも美味しかった。
佐渡島の海藻の味噌汁が絶品だった
史跡 佐渡金山（さどきんざん）
息子が興味ありそうなところにも行きたいと思い、佐渡金山へ。
小判製造の金がこの佐渡金山で採掘され江戸幕府と深い関わりがあったと知り驚愕、平成で幕を閉じたと知り「そんな最近まで採掘してたん？！」と驚愕、採掘してたら山がV字に割れたようになったとかどんだけ採掘してたんじゃいと驚愕。驚愕しっぱなしだった。
おわりに
佐渡は日帰りでも楽しめる。楽しめるが、最短でも2泊がいい。佐渡は魅力あふれるところで日帰りはもったいない。朱鷺を見ることは叶ったけど、あれもこれもしたくなった。
次はオンシーズンに行こう。北沢浮遊選鉱場跡、砂金とり体験（冬だと水が冷たいのでご注意）、たらい舟、海水浴、佐渡の金山小判飴、夕日や夜空…。次に佐渡に行く時は計画的に早めに準備する。
