帰れるのか ~新潟旅行記~
旅行は楽しいけれど非日常で疲れる。小学生の乗り鉄息子が早く家に帰りたいと訴えるので新幹線で帰ることにした。
新潟県には新潟駅と東京駅を結ぶ上越新幹線がある。最短ルートはやはり上越新幹線を利用すること。前日「新潟駅は始発駅だから座れるよ、座ってゆっくり帰ろうね」と声をかける。息子は頷くだけで精一杯、元気がない。
名残惜しい朝食
新潟といえば”のっぺ”。具だくさんで、何味といえばいいのか分からないけど美味しくて、あと2杯おかわりしたかった。
のっぺの背景にあるスターブレッド。大きいが1人でペロッと軽く食べれてしまう美味しさ(息子と仲良く分けました)。
これがあの”バスセンターのカレー”。初めて食べる味で、スパイスが効いてて美味しかった~!週1で食べたい!人気なの分かるー~!
元々よく食べるうえに空腹だったので”普通”を注文。おかしい、苦しい。”ミニ”を頼むのが正解だった。
見つければ買ってしまう笹団子。粒あん派です。
食欲が落ちている息子の隣で、これでもかと新潟を押し込むわたし。
息子は旅先でもコンビニ飯を好む。が、新潟では珍しくご当地物だった。鱒寿司というと新潟より富山のイメージだが、入ったコンビニにはだいたいあり、見つければ買ってた。
ぱーどぅん?
欲張り新潟朝食を終え、部屋を片付け、荷物をまとめ、出発しようとしたときだった。
固まってしまい息子に返事できなかったけど、頭の中はハテナだった。さすが乗り鉄、上越新幹線の始発駅新潟駅にいるにも関わらず、上越新幹線を使わないルートを希望するとは。荷物を置き、放心白目。
調べたところ、どちらのルートも当日中に家に到着できないと分かり、断念。息子は落ち込み、わたしはどこかホッとした。
感心していたら、このルートであれば当日中に帰れることが判明。帰れるんかーい。新潟駅から上越妙高駅まで特急、上越妙高駅から北陸新幹線で東京駅。なんという。そしてその特急は15分後発。
全ての荷物を背負い、猛ダッシュでチェックアウトし、息子の腕をひき、全速力。さすがの息子も駅の階段を駆け上がることが出来ず、息子を置き去りにしてみどりの窓口に向かった。
息子が追いつき私たちの番になった、残り3分。
特急に乗れた。残り1分。息切れで話せない。
特急、発車。
⚠走るのは当事者も周りも危険です⚠
⚠無理はせず潔く諦めましょう⚠
【新潟駅】 JR信越本線特急 しらゆき
▼《直通》【直江津駅】
なんと!乗り換え無しの直通!
乗ったまま、特急の名前が変わる。
▽妙高はねうまライン特急 しらゆき
なんと!JRではなく!トキ鉄の線路を!走ってる!!!まさかの乗り入れだった。乗るのを諦めたので嬉しい嬉しい!!日本海のすぐそばを走り、反対側は山。線路を作るの、大変な作業だったのでは??車窓の美しさを眺めながら開通までの道のりを想像した。
◇トキ鉄こと、えちごトキめき鉄道
◇トキ鉄に乗るのを諦めた話し
▼【上越妙高駅】 JR北陸新幹線 はくたか
まさか、新潟駅から新幹線に乗るのに、上越新幹線を使わないルートなんて、全く考えなかった。乗り鉄が考えるルートは想定外しかない。
改札を出てみる。
上越妙高は上杉謙信ゆかりの地でモニュメントがあった(上手に撮れず)。
お酒好きにはたまらない観光列車の宣伝。このキャラクターはなんだろ??
まさか、新潟旅行で北陸新幹線に乗るなんて考えもしなかった。しかも、親子ともにこれが北陸新幹線デビュー。
親子ともにテンション爆上がり。息子、むっちゃ元気。
▼【東京駅】
無事に乗車し「綺麗だね」「イスがふかふか」など快適に溺れ、上越妙高で買ったおやつを食べてたら東京駅に到着。さすが新幹線、鬼速。
帰宅
特急や新幹線に乗り、元気になった息子。元気がなかったのは鉄不足だったのか?(鉄は鉄でも鉄道の方)。
何はともあれ念願の新潟そして長い旅行は無事に終わった。
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