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【読書】思春期のしんどさってなんだろう?
ある日 X(旧 Twitter)で見かけて、「小学生息子もそろそろ思春期だし、学んでおこう」と軽い気持ちでポチった本がなかなか辛いものだった。辛いというのは、読むとせっかく忘れることができた思春期のしんどさが蘇ってくること。蘇って、そのしんどさは忘れていただけで何も解決しておらず傷のままだったと知ること。出来事の大きさ関係なく嫌だったことを思い出すのは辛くて、休み休みでないと読めなかった。本を通してしんどさに向き合い、読み終わる頃に癒すことができたのは想定外の喜び。またひとつ呪いが解けて軽くなった。
表紙にあるように、思春期のしんどさは『社会の問題』。これは読む前は全くイメージが湧かなかったけど、読み終われば納得だった。著者とこの本に登場する学生のようにそれに気づいている人は少なく、当時のわたしのように、自分が悪い・おかしいと思う人の方が多いと思う。なので、思春期の学生には全員に読んでいただきたい、教室に置いてほしい。もちろん子どもの周りにいる大人にも読んでいただきたい、社会の一員としてできることがあるから。
〜(前略)〜
『ただ、「自分が悪いんだ」「自分がダメなんだ」「つらいのは自分の中に原因があるんだ」「つらいって感じる自分が弱いんじゃないか」と感じているなら、そんな気持ちを少しでも、少しずつでも捨ててほしい、そんな願いを込めてお話ししていきます。』
はじめに
この本を読んで《息子に害があることをしない、呪いをかけない》が重要だと学んだ。難しいけれど、努める。
▼著者;鴻巣麻里香さんが代表を務める KAKEKOMIのHP