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詩 ⋮ 味わい愛でる

だいじなものはそんなに多くはない
いつも手の届く範囲のしあわせを
飴を溶かすようにして
味わっている


途切れた縁は途切れたままに
無理につなぎ止めなくていい
水も雲も
あるべき場所へと流れてゆく
縁も そういう類のもの
すべて 巡っているだけのこと



からださえも借りもので
いつかはお返しするものだから


いま この瞬間と
手の届く範囲のものを 大切にして
生きていく

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