あなたの運動神経、よい?悪い? -運動神経の働きをよくする2つの方法


運動神経が悪いって?運動神経って?

私は「運動神経が悪い」子どもでした。

体は無駄に大きいので、標的になりやすいドッヂボールはでは真っ先に当てられる。

ボール投げが苦手で、自分が当てることができないので、外野でゲームが終わるのを首を長くして待つ。(ドッヂボール大っ嫌いでした笑)

バレーボールやバスケットボールをすればすぐ突き指。

短距離走はスタートダッシュで出遅れる。

疑いようもない「運動神経の悪い」子、ですね笑

体を動かすのは決して嫌いではないけれど、どうにも思うように動かない、それが私の子ども時代です。


さて、そもそも「運動神経」ってなんでしょう?

解剖学的に言うと「運動神経」とは、脳の命令を身体に伝える神経のことです。

例えば脚を一歩前に出す時。

脳が命令を出し、実際に動く脚に伝えます。

この命令の通り道が「運動神経」です

「運動神経」とセットになっているのが「感覚神経」で、こちらは「感覚」を脳に返します。

具体的に言うと、手で何かを触れた感触が、柔らかかったり温かかったり。

この感覚を脳に返す時の通り道が「感覚神経」です

「運動神経」と「感覚神経」は、脳と身体を結ぶもの、と言えばイメージしやすいでしょう。

となると、「運動神経が悪い」という言い方はちょっと言葉足らずですね。

いわゆる「運動神経が悪い」はつまり、「運動神経の働きが悪い」「脳からの命令が身体の動きとうまくつながっていない」ということになります。


運動神経の働きを高める方法

あなたはご自分の「運動神経」に自信がありますか?

運動神経がよいか悪いか=脳からの命令が身体にスムーズに伝わって動くことができるかできないか

これは生まれつきの能力だから、今さらよくすることなんてできない、と諦めていませんか?

あるいは、今さら運動神経をよくする理由なんて別にない、と思っていませんか?

先に書いたように、運動神経は脳の命令を身体に伝えます

スポーツやダンスをする人だけに関係があるわけではありません。

この働きが悪くなってしまうと、例えば、段差を跨ごうとしたのに命令が間に合わず転倒してしまう、こんなトラブルを引き起こしてしまいます。

年齢を重ねるにつれ、次第に悪くなってしまうのが運動神経の働きです。

運動神経の働きは少なくとも今のレベルをキープしたい。

できれば、今よりもう少しよくしたい。

そこで運動神経の働きをよくする簡単な方法を2つご紹介しましょう。

 1. 足の小指を触って回してみる

「え?こんな簡単なことで?」

と思われるかもしれませんが、脳から1番遠い足の小指は、うっかりすると身体の一部であることを忘れられてしまう悲しい場所です。

椅子や家具などに足の小指をぶつけてしまったことはありませんか?

これはまさに脳が足の小指を自分の身体だと認識していないために起こることです。

まずは触って、ここが自分の身体の一部であることを認識しましょう。

同時に、手で「触っている」という感覚だけではなく、小指が「触られている」という感覚があるかどうかも確かめることで、感覚神経の働きも高められます。

足の小指を動かそうとしても、動かし慣れていなければまず動かないでしょう。

そこで、手で触って回してみます。

そして手の力を借りないでも脳から1番遠い足の指が自分の意思で動くように念じてみましょう。

慣れてくると小指だけ、「ばいば〜い」と横に動かしたり、と自在に動かすことができるようになります。

脳から一番遠いところを自分の意志で動かせるようになれば、他のところも自分の意志で動かしやすくなってきます。


 2. 日常の動きをいちいち意識してみる

例えば棚の上の物を取るとき、「右腕を上げる」と思ってから実際に右腕を上げ、取ってみます。

歩く時、「まず右脚を出し、次に左足、股関節から脚がなめらかに動く。足首も動いて、足裏が地面を迎えにいく」そんなイメージをしながらリズミカルに脚を動かしてみます。

実際やってみるとかなり鬱陶しくて疲れるので長いことはできないですが、日頃の動きをいかに無意識でやっているかに気付けるのではないでしょうか。

自分がどう動きたいかを意識し、その意識を動きにつなげることで運動神経の働きはどんどんよくなっていきます。


他にオススメなのが、ピラティスやヨガなどのボディワークです。

日常生活の中で意識して身体を動かすのは少々面倒ですが、ボディワークのレッスンではレッスン中ひたすら脳から命令を出し、運動神経を通して身体を動かします。

1週間に1時間程度レッスンを受けるだけでも、頭と身体のつながりはどんどんよくなってきます。

慣れないうちはハードに動くレッスンよりも、頭と身体がつながるのを待ってくれるような、あるいはポーズをキープしながら自分の身体を観察できる余裕があるような、ゆったりしたレッスンがオススメです。


さて、「運動神経の悪い」子だった私ですが、ピラティスなどを続けたおかげで、ずいぶんと身体が動くようになりました。

子どものころできなかったうんていや腕立て伏せも今ならできるし、バドミントンをやってみたら、高校生の頃より今のほうがよっぽど動けます!

バレエが続いているのも、あんなにニブい子だったことを考えると驚きです…


健やかな老後ためにも、あなたの運動神経の働き、さらによくしていきましょう!!






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