美しくつま先を伸ばすには? 「ダンス基礎ワークショップ」レポート 第1回
今月よりロルファーユキ先生の「ダンス基礎ワークショップ」0期が始まりました。
バレエを始め、ダンスを習う人、ダンスを習う人をクライアントに持つ運動指導者向けの身体の使い方講座です。
私も0期生として参加しているので、ワークショップの様子、そしてそれが趣味のバレエでどう活かされるかをレポートしていきたいと思います。
ダンスに怪我や痛みは付き物、のように思われているかもしれませんが、美しい動きは無理のない動きの延長にあります。
無理なく動く方法を体得すれば、強靭な身体でなくても、柔軟性がそれほど高くなくても、その人なりの美しさが出せるし、上達も早い。
身体の仕組みに則った無理のない動きを体得する、というのは運動指導者向けの講座「ホリスティック・システム」で私たちが学んできたことではありますが、今回はそこからさらにダンスに特化したワークショップということで、趣味でバレエを楽しむ私も非常に楽しみにしていました。
第1回のテーマは
ポアント(つま先を伸ばす)
フレックス(かかとを押し出す)
ルルベ(つま先立ち)
です。
基本的過ぎて、ダンスのクラスではできて当たり前とされるこの3つの動きをじっくりと突き詰めていきました。
筋肉にはでしゃばり筋と引っ込み思案筋の2つがあると私は思っています。
でしゃばり筋は「この動きは自分の出番!」と張り切って自分の力だけでなんとかしたがります。
一方、引っ込み思案筋は「でしゃばり筋ががんばってくれるなら…」とすぐ引っ込んでしまうのです。
でしゃばり筋も引っ込み思案筋肉も、その動きに関係する筋肉が総動員された時の動きは余裕があって美しく見え、さらに怪我を防ぎます。
筋肉の名前や働きを全て覚える必要はないのですが、ざっくり理解し身体を動かしてみると、でしゃばり筋だけの動きと筋肉総動員の動きは感覚が全然違うので「ああ、こういうこと!」と自分の身体を通して納得できます。
ワークショップではさらに画面越しに先生が動きをよく見て、わかりやすい言葉を使って修正してくれるので納得感も高い。
特に今回は足先の動きなので、カメラでズームされた他の人の動きを見るのもよい勉強になりました。
さて、その後に受けたバレエのレッスンですが…
(以下、バレエ用語ばかりでわかりにくかったらごめんなさい)
つま先を伸ばす動きに膝下からすーっと伸びていく感じを意識し続けたら、支える軸足もいい感じに伸びていく感じがしました!
そうしたらタイミングよく、ジュッテの説明をするのに先生が「足先から床に向けて斜めに光線が延びていくように」と説明し、私の脚の出し方が見本になりました笑
それから、ルルベする時の脚はつま先が伸びる時と同じ感じだと思うのですが、私、足裏をぎゅっと寄せていたんです。
つま先を伸ばす時は足裏の3点(母趾と小趾の付け根、かかとの骨の真ん中あたり)を力いっぱい寄せていました。
そうすると甲を出したまま指の付け根から折る感じがうまくできなかったのですが、足裏も伸ばしていく、と意識したらルルベがとても安定しました。
下の写真、今までは青線のイメージ(足裏の3点を寄せる)だったのですが、ピンクの線のイメージです。
また、フォンデュで出した脚を、軸足プリエしながらフレックス、というのをやったのですが、足首がなめらかに動き、両脚がセラバンドで巻かれていて、さらに脚自体も縦のバンドのような感じで表も裏も伸びていく、とイメージしたら!!自分比とてもよくできました!!
この時は1回目アテール、2回目ルルベのフォンデュだったのですが、ルルベでもブレない!!
しかも最後、横にルルベでフォンデュに出した脚をパッセに持ってきてキープ、だったんですが、キープ、できた!!
私的には奇跡なレベルです。
それからびっくりしたのは、両手バーで速いジュッテを右8回、左8回、そして4回→2回→1回、と回数が減っていく定番の練習、あれがすごくラクでした。
そして気付いたのですが、私、テンポが早くなると軸足の膝が過伸展入ってたかも?ということです。
軸足も長かったら、4回、2回と回数が減って軸が切り替わっても全然大丈夫!
軸足は過伸展で、出す脚は前モモもりっじゃ、そりゃあ小刻みに軸を入れ替えるなんてできるわけなかったですよねえ…
その流れで片手バーで超速いテンポのジュッテをやったのですが、腕をキレイにつける余裕がありました。
前、横、後ろと速いテンポだと脚の動きが精一杯で、腕ってなんでしたっけね?ぐらいの感じだったのですごい進歩です。
バレエの世界だと簡単に「つま先伸ばす」の一言ですが、どこが伸びてるかではなく、どこから伸びているか、がちゃんと理論と感覚でわかれば
(多くのバレエの先生も「脚は腰から〜、腕は背中から〜」って言いますが、素人に言わせてもらうとふわっとし過ぎですよね笑)
ロンデジャンブの脚も遠くに行くし、バットマンからクッペやパッセを通って後ろ(前)に抜く、のような動き、素人でもバレエっぽい動きに変化します♡
ダンスはふわっとしたイメージでできてしまう人の世界なので、その世界で共有されている感覚を一般人もできるように翻訳してくれる、それがこのワークショップです。
モニターを兼ねた0期は既に募集を締め切っていますが、今後1期、2期と続いていきますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
2回目以降も私がレポートします!!