墓は必要か?

産経新聞が伝えるニュース
「無宗教ダメ」「寺で葬儀」…霊園開発めぐり条件続々 住職殺害男が募らせた憎悪

墓石販売会社代表の男が、霊園開発後に、寺の住職から次々と条件をつけられ、墓地の販売も低迷。
最終的には、納骨に必要な墓地使用承諾書の即時発行を渋る住職に、土下座する事態となり、殺意をつのらせ、犯行に至ったという。
元々は下記の条件で霊園開発したとのことだ。

▲檀家になることを墓地の購入条件とする「檀家縛り」をしない
▲無宗教の人も受け入れる▽寄付や法要を強要しない
▲埋葬のみの人も受け付ける

だが、後になって住職が、「戒名をつけること」、「寺で葬儀をあげること」といった条件を出してきたということだ。
当初の条件は契約書に書かれていなかったのだろうか?
契約書に書かれていたとしても、墓地使用承諾書の発行を渋られては、墓地購入者に迷惑を掛ける事態となるため、住職に対し強く出るのは困難だった、ということなのか。
優越的な立場を利用して、意に沿わない契約内容の変更を強要し、業務の妨害をしたのだとしたら、これもまたパワーハラスメントと言えるだろう。
だからと言って殺人を犯して良いことにはならないが。

「住職に対して不満を募らせたことは、全く理解することができないというわけではない」としつつ、「殺害に及ぶ理由として酌むことはできない」

として、東京地裁は懲役25年の判決を言い渡したとのことです。
被告にとって、他に解決する道はなかったのだろうか?
当該の霊園事業から手を引くことは出来なかったのだろうか?

このような事件を見ると、「本当に墓は必要か?」と思わずにおれない。


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