身の程をわきまえろ!
Dr. Geert Vanden Bossche 2025年1月28日投稿
Don't bite off more than you can chew!
の翻訳です。
原文を参照の上、ご利用ください。
まず、このXポスト(https://x.com/robinmonotti/status/1881949231520354657)を見てほしい。[同じ動画の日本語字幕付きはこちら]
私の批評:
いやはや、なんとクレージーな?個別化ワクチン学だって?
これは、ここ数十年、ワクチン学会で繰返し聞かれる流行語である。これまでのところ、その成果は非常に期待外れであった。しかし、もちろん、遺伝子ワクチン、特にmRNAを利用したもの、はすべてを変え、がんは太陽に照らされた雪のように消えるはずだった。しかし、彼ら無知な愚か者は、それらのワクチンが標的とする多くのタンパク質や糖、糖脂質や糖タンパク質は、私達の体内の正常で健康な細胞にもあるということを理解していないようだ。
ワクチンが誘導する抗体とT細胞(NK-T細胞を含む)が標的とするのは、そのようながん関連抗原である。それらはがん原性変異によってできた、いわゆる「ネオアンチゲン」であり、がんの破片や血液中を漂うがん細胞に含まれ、それをAIシーケンシング(AIによる配列解析)で拾い上げる。しかし、ワクチンで誘導される抗体やT細胞は、それらの抗原が健康な細胞に発現していようが、悪性のがん細胞に発現していようがお構いなしである。実際に、がん関連抗原が、正常細胞にも低レベルで存在していることが知られている。免疫系が腫瘍と健康な細胞を正確に区別できない限り、彼らがいう個別化遺伝子ワクチンは、意図せぬ免疫攻撃と自己免疫反応の悪化を容易に引き起こすだろう。そして、もちろん、私のような者がワクチンが自己免疫疾患を引き起こすリスクを指摘すれば、——たとえ30年以上ワクチン業界に身を置いてきたとしても——反ワクチンと見なされるには十分なのである。さらに言えば、彼らのAIシーケンシングでデザイン可能なのは、腫瘍関連タンパク質を標的としたmRNAワクチンだけであり、ある種のがん組織やがん細胞に圧倒的に発現している糖脂質やプロテオグリカンやリポタンパク質やプロテオリピッドを標的としたワクチンを設計することはできない。
しかし、もし、彼らがAIとワクチン自動化技術に失敗したとしても、例えば、遺伝子編集技術(CREISPER)のような別の遺伝子治療に乗り換えるだけだろう。
いずれにせよ、人々にがんを治せると確信させるような技術であれば、どんなものであっても、その背後にある株主や利害関係者にとって莫大な勝利となるだろう。つまり、私達が、彼らの言う個別化ワクチン学が真に個別化医療であると考えるのであれば、私達こそが愚か者だ、ということだ。
これもまた、人間の愚かさと傲慢さと、誇大妄想狂の一例にすぎない。彼らは自分たちの金とテクノロジーで全てを解決できると信じている思い上がった技術至上主義者だ——生物学については何も知らないというのに。しかし、残念ながら、この流れは止められないだろう。人類が得意とするのは、「痛い目を見てから学ぶ」ことなのだから。
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