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Yumi Watanabe. 主に、Dr. Geert Vanden Bosscheの…

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Yumi Watanabe. 主に、Dr. Geert Vanden Bosscheの投稿を翻訳して載せています。 字幕付き動画は https://rumble.com/c/YmDamselfly

マガジン

  • 「回避不能な免疫逃避パンデミック」資料

    「回避不能な免疫逃避パンデミック」GVD Bossche著 日本語版(花伝社) https://www.kadensha.net/book/b10032861.html に引用された著者自身のHPの寄稿の翻訳です。 どうぞ「回避不能な免疫逃避パンデミック」と併せてお読みください。

  • ボッシュ博士のビデオメッセージより(文字起こし翻訳)

    「回避不能な免疫逃避パンデミック」に関して寄せられた、私たちはどう備えたらよいのだろうか、という質問への、ボッシュ博士のビデオメッセージ

最近の記事

  • 固定された記事

ターボがんや自己免疫の再燃を引き起こしているものは何か。

本稿の完全版の初出は2023年8月23日のthe Alliance for Natural Health websiteである。 主要なメッセージの要約:免疫再集中が、免疫逃避と、それに伴う非SARS-CoV-2疾患の鍵である。 より保存された免疫亜優勢スパイク関連ドメインへの免疫再集中は、大規模な免疫逃避を促進する中和量の低い中和抗体を誘導し、それらの抗体は、健康な宿主細胞や、病的に変化した宿主細胞表面の、自己エピトープや、変化した自己エピトープと反応するIgG4抗体へ

    • 恥を知れ!

      https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2024.08.28.24312739v1 この論文 “SARS-CoV-2 Surveillance in US Wastewater: Leading Indicators and Data Variability Analysis in the 2023-2024 Season” (「米国におけるSARS-CoV-2下水サーベイランス: 2023-2024年シーズンにおける主要指標とデータ

      • ウイルス伝播に対する免疫圧力の持続は、病原性を増強するようなウイルス糖鎖の変化の自然選択につながるだろうか

        以前の寄稿 [訳]で私は、ヒトの免疫系のような複雑な生物系が、COVID-19ワクチンによって引き起こされたウイルスの免疫逃避による、ヒトの健康に対する重大な結果を緩和、あるいは遅らせている、目を見張るようなレジリエンスに対して、驚きを表明した。このレジリエンスは、ウイルスの免疫逃避メカニズムによって宿主生物種の生存が脅かされる場合に、特に発揮されるようである。私はSARS-CoV-2の糖鎖パターンを変える変異が、最終的にはウイルスの病原性を増すような進化につながり、急速な死

        • 関係者各位

          生物学に馴染みのある者であれば、生物系や生物現象はしばしば非常に複雑であることをご存知だろう。生物学をより詳しく学ぶほど、その本質的な複雑さをより強く感じるようになる。分子生物学者なら間違いなく、これに同意するだろう。生物系がより脆弱であるほど、とりわけ、他の生物系との相互作用がその生物系の生存維持に必須の動態を形成している場合、その洗練の度合はさらに増す。これが生態系全体の生物学的複雑さの度合が、人間には完全に理解し難いレベルにまで達する理由である。 しかし、この複雑さの

        • 固定された記事

        ターボがんや自己免疫の再燃を引き起こしているものは何か。

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        • 「回避不能な免疫逃避パンデミック」資料
          15本
        • ボッシュ博士のビデオメッセージより(文字起こし翻訳)
          2本

        記事

          混乱した生態系を建て直す自然の巧みな策は、しばしば、近視眼的な科学者達の単純な結論を凌駕する。

          最近次の論文を知った。 「Repeated Omicron exposures redirect SARS-CoV-2–specific memory B cell evolution toward the latest variants (オミクロン株への繰り返し曝露で、SARS-CoV-2特異的記憶B細胞は、最新の変異株へと進化の方向を転換する)」(論文紹介Xポスト)(論文リンク)。 これは私が立体的免疫再集中と呼んでいるものである! 科学者達はようやく、この魅惑的な現

          混乱した生態系を建て直す自然の巧みな策は、しばしば、近視眼的な科学者達の単純な結論を凌駕する。

          COVID-19免疫逃避パンデミックの無症状連鎖の終わりは近い。

          COVID-19パンデミックの初期(すなわち、大規模ワクチン接種キャンペーン開始前)には、野生型(武漢型)SARS-CoV-2の無症状での急速な拡大は、急性COVID-19患者数と入院の急激な波を伴い、主に人口の脆弱な部分を襲った。 免疫逃避パンデミックの現段階では、非常に感染性の高い変異株が長期間にわたってCOVID-19ワクチン接種者の間で無症状で広がり、慢性疾患と入院の波が長期化している。 この段階を、パンデミックが終わった後のエンデミック期と考えるのは、科学を表面

          COVID-19免疫逃避パンデミックの無症状連鎖の終わりは近い。

          免疫逃避パンデミックが超急性期に移行すると強く考える理由

          COVID-19パンデミックは、現在の、より「慢性的な」段階の後、(私が予測するように)超急性期を迎えるのだろうか、そうではなく、このCOVID-19ワクチン接種プログラムという気違い沙汰によって、直接的、あるいは、間接的に引き起こされた超過死亡の緩やかな増加によって死亡が増加するのだろうか、と疑問に思う向きもあるようだ。 私は預言者ではないが、現在の「慢性」期は、ウイルスにとっては、「事実上」持続不可能なものであることは強調したい。本来であれば急性自己限定性感染を起こすウイ

          免疫逃避パンデミックが超急性期に移行すると強く考える理由

          ワクチンへの信頼回復。そのハードルとは?

          [フィリップ・マクミラン] 皆さん こんにちは。今夜はクリスティン・ステイベル・ベン教授とお話します。本当に素晴らしい対話となるでしょう。さて、私たちは今、ワクチンへの信頼が大きく損なわれてしまったという、世界的にとても難しい状況にあります。COVID(新型コロナウイルス)ワクチンに限らず、全てのワクチンに対する信頼が損なわれています。 これは公衆衛生の視点から、非常に問題です。信頼を再構築する必要があります。それには、真実と、正直さと、科学を実際に客観的に見ること、難し

          ワクチンへの信頼回復。そのハードルとは?

          進化の論理を考えてみれば、この免疫逃避パンデミックの結末は理解できるはず…

          今、ウイルスは無症状または軽症で感染したCOVID-19ワクチン接種者が動き回ることに依って、宿主間伝播を起こしている。しかし、流行する変異株が、より感染性の高いものになればなるほど、子孫ウイルスは上気道を巡回する樹状細胞表面に、より多く捕捉され、『中和』されるようになる(下図参照)。高病原性とは、移動する樹状細胞表面に捕捉された、たくさんのウイルスが、感受性臓器の細胞へ急激に拡大して(すなわち、『トランス感染』という現象)、より激しく増殖することを意味するため、それによって

          進化の論理を考えてみれば、この免疫逃避パンデミックの結末は理解できるはず…

          何故これほど時間がかかるのか。

          ギアト・ヴァンデン・ボッシェは自分が何を言っているのか本当に分かっているのだろうか?想像力が豊かすぎるのではないか?今年の初めに、彼は,今年の6月末までに、より病原性の強いコロナウイルスが高度にCOVID-19ワクチンを接種した国々で発生すると主張した。——しかし、またもその時期を見誤った。あの男の言うことをまだ真剣に聞いていいのか?それとも、単に、せいぜい数週間、計算を間違えただけで、彼の予測はこの夏本当に実現するのか? もしも、彼の予測が今も真実であるならば、何故、ウイ

          何故これほど時間がかかるのか。

          自転車レースで、エスケープ集団の中のもっとも適性のある選手が、交代でPeloton(集団)の先頭を走ることで全体のスピードを抑えるように、最も適応したウイルス変異株が現れては先頭に立つ…

          自転車レースで、エスケープ集団の中のもっとも適性のある選手が、交代で集団(Peloton) の先頭を走ることで全体のスピードを抑えるように、最も適応したウイルス変異株が現れては先頭に立つ… 今流行しているSARS-CoV-2の変異株は、変異が一つ違う程度で、互いにほんのわずかに異なるだけである。しかし、これらの変異株がもつ、より高い感染性は、子孫ウイルスが上気道の粘膜をパトロールしている樹状細胞に捕らえられてしまうため、ほぼ打ち消されている(図1)。つまり、ウイルスの適応度

          自転車レースで、エスケープ集団の中のもっとも適性のある選手が、交代でPeloton(集団)の先頭を走ることで全体のスピードを抑えるように、最も適応したウイルス変異株が現れては先頭に立つ…

          おしらせ!! ボッシュ博士より、博士のsubstack投稿の日本語訳を、公開後2週間経ったらアップして良いとの許可をいただきました!! これからもお読みいただけると幸いです。

          おしらせ!! ボッシュ博士より、博士のsubstack投稿の日本語訳を、公開後2週間経ったらアップして良いとの許可をいただきました!! これからもお読みいただけると幸いです。

          津波の前夜の不思議な出来事…

          高度にCOVID-19ワクチン接種を行った国々で、興味深い傾向が見られている。感染率が低下する一方で死亡率が上昇しているのだ。何が起こっているのだろう? これまでの寄稿で何度も取り上げたこのスライドを思い出してほしい。(例えば、「炭坑のカナリアが、ついに、狼の衣をまとう時…」(原文)) この図は、ウイルスの固有感染性が上がると、樹状細胞による子孫ウイルスの「中和」が増え、(逆説的だが!)宿主間伝播が弱められることを示している。子孫ウイルスの上気道常在樹状細胞への吸着が増え

          津波の前夜の不思議な出来事…

          ありがとう!!

          親愛なる友人とフォロワーの皆さん、先日の私の発表「SARS-CoV-2同様、私も大きく変わる準備ができた…」に対していただいた、暖かい言葉や、ご支援、ご評価に心から感謝を申し上げたい。 私の考えでは、私たちはこのパンデミックの終息に向けた最後の一歩を踏み出そうとしている。このパンデミックは、人間による介入(厳格な感染防御対策と、それに引き続く集団ワクチン接種)によって、免疫逃避パンデミックへと変貌したのであった。今、私たちが目撃しているのは、高度にCOVID-19ワクチンを

          ありがとう!!

          SARS-CoV-2同様、私も大きく変わる準備ができた…

          SARS-CoV-2同様、私も大きく変わる準備が出来た…ベルギーのドイツ語地域に引っ越すのだが、同時に乱気流渦巻くSNSから、限定された、落ち着いたコミュニティ・フォーラムに移るつもりだ。48ヶ月間の週7日のノンストップの激務から離れ、一息つきたいと思う。しかしこれは、世界的に注目させるためには不可欠なことだったのだ。 この4年間というもの、何十ものインタビューや動画、寄稿をし、本も1冊出版した。私の目的は、常に、急性自己限定性ウイルス感染のパンデミックの進行中に、集団ワク

          SARS-CoV-2同様、私も大きく変わる準備ができた…

          炭坑のカナリアが、ついに、狼の衣をまとう時…

          非常に毒性の強い、すなわち、致死性のウイルス変異株が、高度にCOVID-19ワクチンを接種された集団で、高い入院率や高い死亡率の原因となるほどの伝播性をどうして持つことができるのか、という質問を繰り返し受けている。 重篤な状態の宿主が別の宿主にウイルスを広げる可能性は低いだろうから、重篤な疾患を起こし、死亡することさえあるような高毒性のウイルスは、すなわち、伝播しにくいのではないか? その通りである!しかし、SARS-CoV-2の免疫逃避パンデミックという文脈においては、

          炭坑のカナリアが、ついに、狼の衣をまとう時…