KP.3を越える新たなSARS-CoV-2変異株が現れるのだろうか、それとも、これがウイルスの「紳士的」な生存戦略の終わりとなるのだろうか。
変異株の比率(加重推定値)に関して、上図に示された以上のコメントは必要ないだろう。JN.1の出現以来、いくつかの変異株が仲間に加わったが、伝播性における優位性がわずかであったおかげで、ウイルス全体に占めるそれらの割合の増加は緩やかである。そして、そのどれもJN.1に完全に置き換わるほどには成功していない。新たな変異株が出現する一方で、強い伝播性を持つ、それまでに出現した変異株の減少は緩やかである。
最近の最有力株はKP.3である。KP.3はJN.1をゲームから追い出し、新たな宿主に優しい変異株となって次第に主流となるのだろうか。それとも、そのわずかな適応上の優位性ではSARS-CoV-2の生存を確保するには不十分で、無制限の個体内伝播と拡大を引き起こす力のある完全に新たなコロナウイルス種へのウィルスの進化を促すのだろうか。私が何を言いたいかわかるね……
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたサポートは一般社団法人ワクチン問題研究会に寄付されます。