Q&A #017: 免疫逃避型Sars-CoV-2変異体が、高度にワクチン接種された集団に適応し、高い感染力と高い病原性を併せ持つようになった場合、ワクチン接種者にどのようなアドバイスが可能でしょうか？

Dr. Geert Vanden Bossche 2022年7月4日投稿
Q&A #17 : What advice could one offer to vaccinees in the event that an immune escape Sars-CoV-2 variant adapts to the highly vaccinated population such as to enable high infectiousness combined with high virulence?
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この脅威を理解している人はごくわずかだと思われますが、私は、間もなく、ADEIを介したワクチン接種者のC-19疾患の増強、重症化の症例に大量に対処しなければならなくなるだろうと確信しています。大量の抗ウイルス剤が必要になります。しかし、このような患者に抗ウイルス剤を効果的に投与するためには、予防的に投与するのではなく、最初の症状が出た後に投与する必要があります。そうすることにより、非中和抗体を増やすことなく、ウイルスによって自然免疫を訓練することができます。私は間もなく非中和抗体は重症化抑制効果を失うと確信しています。そうなれば、非中和抗体の感染促進効果は、単純に重症化と死亡を促進するものになるのです。

「感染させて治療する」 という手法は、獣医学の分野ではよく知られています。家畜にわざと感染させ、症状が出たところで治療することがあります。これは、部分的に細胞媒介性の自然免疫によって制御されていることが知られている疾患に対して免疫をつけるための方法です。弱毒生ワクチンがない場合に行われます。しかし、仮にC-19の弱毒生ワクチンがあったとしても、感染増強抗体をブーストしてしまうため、単に状況を悪化させるだけで役に立ちません。「感染して治療する」という方法を病気の最初の兆候が出たときに適用すれば、獲得免疫を誘発することなく自然免疫を刺激することができます。こうすることで、少なくとも自然免疫系を訓練し、次回の感染時にウイルス量の大部分を排除できるようにすることができます。この方法で、ワクチン接種者が「残った」ウイルス量を（「抗原原罪」によって）感染増強抗体を呼び出すのには不十分な程度にまで抑えることができるレベルまで自然免疫系を高められるようになります。この方法により、最終的には、早期の抗ウイルス剤治療がなくても、ワクチン接種者の重症化および死亡のリスクを大幅に減少させることができるはずです。

もちろん、発症前に予防的に抗ウイルス剤を投与しても、その効果は期待できませんし、むしろ耐性を獲得してしまい、事態が進展しない可能性すらあります。