お布団(エッセイ)
先に目覚めていた恋人に、布団の中で身体を寄せると、「いまは貴方よりお布団のほうが好き」とすげなく言われた。シャワーを浴びてもその言葉が頭から離れず、自分のいじけ具合に笑ってしまった。見送りもせず、一人で駅まで帰らせてしまった。
テレビを見たり昼寝をしたり、すぐに飽きる仕事を月曜日のせいにしたりした。親しいお客さんには一通り声をかけ終わったところで、明日から少しギアを入れ直さなければならない。仕事とは微修正の繰り返しなのだと納得する。
今日は「18(いちば)の日」で、予めカゴに入れていた書籍を何冊か注文した。併せて恋人のプレゼントと在宅勤務用の矯正椅子をAmazonで頼んだ。このところ床に座り続けているので腰が痛むが、働いている実感が乏しくマッサージに行くのも心苦しい。あと寒い。