映画は映画館で 2024/01/30

例によって、昨夜オススメしてもらった映画を見始めたものの、風呂に入る時間になってしまって、途中で停止してしまった。入浴しながらスマホで見ようとも思ったが、小さな画面では魅力が減少してしまう作品だったので、続きは今日に持ち越すことにした。薦めてくれた友人が知ったら怒るだろうとは思いつつ、ついついだらしない鑑賞に甘えてしまう。

それにしても、「映画は劇場で見なければならない」という言説は根強い。いくらサブスクリプションサービスが一般化したとはいえ、例えば何かの作品を批判すると必ず、「大画面で見なかったから魅力がわからなかったのだ」という反論が返ってくる。映画にとって「劇場」はある種のマジックワードになっている。チケット代が気になってしまう私には、まるで映画を語る資格がないと言わんばかりだ。

大画面で体感しなければならないような作品というのは、ようは映像に迫力があったり、効果音を大音量で浴びるような作品ということで、私はそもそもそういう作品があまり好きではない。ひねくれているからだろうか、極太の筆で描かれた物語に、どうしても惹かれない自分がいる。どうしてなのだろう。

また、私は心根がケチなので、ハズレの作品にチケット代を払うことへの抵抗感が大きい。評判や評価が確かな作品にしかお金を使いたくない性格なので、前払いでチケットを払う映画館システムとは相性が悪いのだろう。映画文化を支えるシネフィルの方々には敬意を持っているものの、自分はやはりシネフィルにはなれない。例えば本が書店で立ち読みできるように、映画も「お試し」があると助かるのだが。冒頭10分無料公開などあればよいのに。

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