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バラエティの死 2024/02/23

昔テレビっ子だった私的には、昨今のテレビの凋落には目も当てられないものがあって、それは予算やコンプライアンス云々といった問題以前に、テレビが面白くなくなってしまったということに尽きる。楽しさを偽装するような時間が続く、嘘くさい番組ばかりになってしまった。

数少ないお笑い番組は、芸人の内輪ネタに終始するようになってしまって、いまのお笑い界が好きならば好きなのだろうけれど、社会一般に面白さを提示するような番組は無くなってしまった。芸人の名前を知らないと笑えない番組ばかりだ。

それとは別に、全体的に批判を忌避するような言論の空気感というものがあり、つまらないと言うこと自体がつまらないとでもいうような、楽しんだもの勝ちとでもいうような時代になってしまった。批評を排除する同調圧力が強くなった。

そうやって、少なくともバラエティ界は沈んでいってしまって、もうすぐ死ぬのだろう。楽しかったな、短命だったな、と思い出に浸り続ける私は、もう老害なのだろう。

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