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「正しさとは何か?」はわからないまま(エッセイ)

昨日は札幌に暮らす親しい先輩と久しぶりにテレビ電話をした。その先輩は30歳で私のひとつ上だ。30歳前後というのは判りやすく人生の岐路を迎えるようで、近況をしみじみと報告しあった。大学のサークルで知り合ってから10年近く経つのか、と感慨深かった。

最近。連続ドラマにハマっている。昔のドラマをAmazon Primeで 1週間ほどかけて一気見する。テレビドラマには視聴者を離脱させない工夫が施されていて、ストレスなく最終話まで到着できる。いま観ているドラマは、公安部の特殊チームが主人公だ。テロを寸前で阻止した日もあれば、政治家の尻拭いをさせられる回もある。「正しさとは何か?」がわからないまま、仮の判断をしなければならないのは、どの仕事にも共通しているようだった。



今日は土曜日だが、少しだけ仕事をしてきた。今日は休日なのに、病院やら勉強やらタスクが詰まっている。誰に強要されているわけでもないのに。ぼんやりとした強迫観念が胸を支配している。

ふと、迷っていた鞄を買う決心がついた。仕事用のレザーのトートバッグだ。いまのリュックは休日用にする。仕事と休日で同じ鞄を使っていると、心が休まらない。これも悲鳴なのかもしれない。

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