スペイン#8 (エッセイ)
7時に起きようと相談し、起きたら8時だった。カーテンを開けシャワーを浴びていると同僚が目を覚ましてきた。駅に行くと電車が2時間後の便しかなく、仕方なく散歩して時間を潰した。
コルドバは路地が入り組んでいて、何度も道を間違えては引き返しながら進んだ。ひととおりの名所をすぐに観光し終えてしまい、迷路のような街を目的なく歩き回った。
途中、高級そうなホテルでトイレを借りた。出て再び歩き出そうとすると、前の街路樹で鳩に糞を落とされた。私は悔しがるようにおどけて、同僚が嬉しそうに笑った。
ベーカリーで時間を潰して、駅に戻ると電車が来なかった。不安になりながら待って、乗車は30分遅れだった。電車は途中でも止まり、結局セビリアに着いたときには23時を過ぎていた。