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キングオブコントの感想

そういえば今年のキングオブコントの感想を書いていなかった。今年のキングオブコントはつまらない大会だった。

優等生的な内容のユニットが評価され、センスや個性を見せたネタには評価は評価が伸びなかった。最大公約数的なつまらない採点が最後まで続いた。この大会には「発見」は無く、単なる「確認」でしかなかった。

もちろん細かな部分では笑う部分も面白いと感じる箇所もあった。けれど総括すれば、見逃しても後悔しなかっただろう大会だった。



それにしても、最近はSNS上の一般アカウントですら、誰かの顔色を窺ったような感想ばかりになってしまった。採点を批判する者はセンスが無いという雰囲気が、Twitter内に充満している。審査の炎上が極端に減ってきたように見える。ファシズムの香りがする。

本来、お笑いというのはどこまでも個人のツボの問題である。私がつまらないと感じたら、そのネタはつまらないのだ。つまり評価という行為には不可能性が付き纏う。普遍的を装った、理屈の通った採点の、なんと不誠実なことか。

だからこの大会はつまらなかった。この理屈はどこまで理解してもらえるのだろうか。

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