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笑点 2024/03/31

木久扇師匠が笑点を辞めるらしくて、久しぶりに笑点を見た。いつのまにか席順が変わっていて、好楽師匠が右のほうに移っているのを知った。普段は爆笑を浴びているであろう若手陣が、番組のマンネリとした笑いを前にしてぎこちなく笑顔を作っているのが目についた。問答がサブリミナル的に連打され徐々に緊張がほぐれていく、番組の奥深さが印象的だった。

木久扇師匠は、好々爺然とした佇まいとは裏腹に、意外と笑いや商売に熱心な人だった。幼少期に戦争や貧困を経験して稼ぐことに貪欲になったそうだ。ひと昔前の笑点には出演者にも客席にも独特なギラギラ感が滾っていたように思う。今はクリーンに、個人事業主の集まりのようになった。

それはそうと、新メンバーは誰になるのだろうか。予想では女性落語家の名前が多く上がっているが、個人的には反対している。そもそもお笑いとは保守的で差別的なものなのだから、風通しを良くしようなんて考えないほうがよいと思う。お笑いとは余計なことを言うことなのだから。

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