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ZINEを印刷してみた(エッセイ)

途中まで進んだZINEを、とりあえずコンビニで印刷してみた。タイトルや目次は空白なので、まだ完全形とは程遠い。それでも、冊子の形になった原稿と対峙するのは感慨深かった。

毎日制作していると、だんだん自分の文章が面白いのかどうかわからなくなってくる。日記は主にスマホで読んでいるため、紙面で読む違和感もあった。全体像が見えてくるということは、自分の限界を突きつけられるということでもある。幻想から覚めたような気持ちだった。

ZINEを作り終えた先には何があるのだろう。自分にがっかりすることだってあり得るし、燃え尽きて日記自体を辞めてしまう可能性もある。それでも諦めずに作っているのは、制作の先に何かあるに違いないという、無根拠な予感があるからだろう。

山頂からの景色は、麓ではわからない。逆に、一度山頂を経験すれば、麓で感動していた頃の自分は忘れてしまう。けれど、それでも山に登るのが人生だ。もしも山頂の景色がガッカリでも、登らないほうがよかったということにはならないはずだ。制作は年内で終わらせる予定だが、もう少しこだわれるはずだ。

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