今日は目が回るほど忙しかったのだろうか?
今日は目が回るほど忙しかった。
と思ったけれど、実際に忙しかったのだろうか?
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午前中にかけた電話が成約し、今月分の目標に達成した。それはたしか11時過ぎだった。そこで肩の荷がガクッと降りて、午前中はもういいやということになった。
昼休憩に入ると課長がカツカレーを食べたいと言い出して、昼の買い出しは弁当屋とカレー屋のハシゴだった。そのカツ屋はテイクアウトに15分ほど時間を要するので、すこし時間を潰してから買い出しに出た。
ダイエット中にカツカレーを食べるとは、課長も気紛れがひどくなったものだと思った。けれど実際は、明日娘さんの運動会のゲン担ぎらしかった。課長はそういうことを後から言う。
午後は課長が倉庫へと出かけていった。その間、私は歯を磨いたりExcelのデータを見ていたりした。いつのまにか14時30分ぐらいになっていた。金曜日で疲れていたのかもしれない。
そこから書類を作り始めた。7通の違う書類を、混ざらないように作っていった。その部分の記憶があまりない。多分、集中してタスクをこなしていたのだと思う。
作り終える直前に課長に頼まれ事をした。書類を送るヤマト便の締切が19時で、本当は翌週にしてほしかった。課長は少しイライラしていて、私に直ぐに電話してほしそうな口調だった。私は仕方なく、手では書類作成をしながら、電話仕事を処理した。作り終えたときにはもう18:40頃で、センターに間に合うように駆けて職場を後にした。
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本当に今日は目が回るほど忙しかったのだろうか?1週間分の疲労もあった。サボっていた時間もあった。コンディションがよければ簡単に終わる仕事だったのかもしれない。時間の中で生きるというのは、絡まったコードを解すような、濁った水中を歩くようなことなのかもしれない。
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